▲「海外展示会の来場者は本気度が高く、製品を一生懸命に見てくれる」と話す山村敏社長(61)
ペット用口腔ケア商品中・韓で販売大幅増
歯ブラシや歯間ブラシなど口腔(こうくう)ケア用品の製造メーカー、マインドアップ(山梨県甲府市)は、13年前に犬・猫用の口腔ケア商品を開発し、6年前に出た台湾の展示会を皮切りに海外進出を始めた。現在、海外売上比率は5割を超え、海外展示会への出展も年間10回を超える。
会社全体の売り上げは6年前に比べてほとんど変わっていない。利益は海外展示会出展にかかる経費の分だけ、下がった。だが、海外に出ていなければ売り上げが半減していた。
海外の約6割を占めるのが、中国と韓国だ。特に中国は伸び率が高く、今後も主力市場として期待が高まる。「人口が多く、市場が大きいことに尽きる」(山村敏社長)
海外の展示会に初めて出展した当時は、出展サポートサービスを使わず、全て自力で手配した。たった2つの荷物を運び入れるのに数十万円の関税を請求されたり、言葉が分からず現地で通訳を探すなど、数えきれぬほど失敗を重ねたという。
今年は2月の香港を皮切りに、中国・成都、ドイツ、タイ、ラスベガス、中国・上海、ジャカルタと、7つの海外展示会出展が決まっている。
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