オンライン営業が一般化 ウェビナーやウェブ広告からリードを獲得 @関西 総務・人事・経理Week
会期:2021年11月17日(水)~19日(金)
会場:インテックス大阪 4・5号館
主催:RX Japan
出展者数:191社
来場者数:9988人
出展者層:テレワーク支援、RPA・業務自動化システム、教育・研修・採用支援、福利厚生代行・アウトソーシング、財務会計システム、備蓄品、発電・蓄電設備、入退室管理、債権管理・回収サービス、リーガルテクノロジー
来場者層:企業の管理部門(総務・人事、経理・知財、施設管理、情報システム、経営企画)の担当者や経営幹部
構成展:第6回 関西 オフィス防災EXPO、第6回 関西 総務サービス EXPO、第6回 関西 HR EXPO、第6回 関西 働き方改革EXPO、第6回 関西 会計・財務EXPO、第5回 関西 福利厚生EXPO、第3回 関西 法務・知財EXPO、第1回 関西 広報・IR EXPO
総務・人事・経理といった、バックオフィス業務の展示会「関西 総務・人事・経理 Week」には、人事部や総務部の担当者、経営者が訪れた。クラウド型の勤怠管理や、バックオフィス業務のアウトソーシングなど、テレワークや業務効率化、組織の強化につながる商材に関心が集まった。新型コロナの影響で訪問営業が難しくなり、ウェブ広告のほか、自社でウェビナーやオンラインイベントを開催したり、オンライン展示会へ出展したりと、オンライン営業に注力する企業が増えた。一方で、テレワークの増加に伴い、個人のユーザーに新たな販路を見出した企業もあった。
クラウド型の入退室管理システムを展示したフォトシンス(東京都港区)には、経営者や従業員の勤怠を管理する総務の担当者が来場した。ドアに後付けができ、ICカードで施錠解錠するため、コスト削減や業務効率化ができると関心を集めた。コロナ下でも展示会に継続して出展する。コロナ以前と比べると来場者は6割ほどだが、コロナ下でオフィスの分散化が進み、導入や管理にかかるコストを抑えたい企業からの需要が増えた。新規顧客の開拓を目指して、新たにタクシーの車内やオンラインに広告の出稿も始めた。
バックオフィス業務のBPO(アウトソーシング)サービスを展示したNTTビジネスソリューションズ(大阪市)には、人事部や総務部の担当者、経営者が集まった。健康管理、人事給与、経理の3つのサービスのうち、健康管理のサポートに来場者の関心が集中した。コロナ下で展示会などのリアルイベントができなくなり、新規顧客の開拓は自社でオンラインイベントを開催する。従業員の健康管理や、健康経営に関心を示す参加者に、丁寧に説明ができるため、オンライン営業の成果を感じるという。
人材のコンサルティングを手がけるカケハシ スカイソリューションズ(東京都新宿区)には、採用、研修、組織強化に関心のある企業が、3日間で約200人訪れた。例年は採用に課題を持つ企業が多いが、今年は研修に注目が集まった。コロナ下で、既存社員の育成に注力する企業が増えたことが影響している。新規顧客の獲得は、オンラインの営業や販促が中心だ。ウェビナー配信では、顧客と手軽にコミュニケーションができるようになった。一方で、企業の研修内容を考案する際は、訪問して社風を理解することに努めていると話す。
水道直結のウォーターサーバーを展示したウォータースタンド(さいたま市)には、経営者や総務の担当者が多く集まった。福利厚生としてオフィスに設置したい需要のほか、マイクロチップによる海洋汚染を問題視するなど、SDGsに取り組みたいと考える来場者が増えた。コスト削減やSDGsへの関心に加えて、コロナ下でテレワークの増加と共に個人需要も増えたことも影響して、新規顧客の獲得は好調だという。