世界各地の料理人に使われる包丁【海外展示会挑戦記】

 
  • 2020/6/4

丸章工業(岐阜県関市)
@ アンビエンテ(独)、インターナショナル・ホーム+ハウスウェアショー(米)、ブレードショー(米)

▲戦国時代からの鍛冶技術を先端技術と組み合わせ、世界有数の刃物産地になった

 はさみ、包丁メーカーの丸章工業(岐阜県関市)は、15年前、消費財の見本市「アンビエンテ」(独)と「インターナショナル・ホーム+ハウスウェアショー」(米)に出展を始めた。その後、連続で出展し、年商4億円の半分を海で売るようになった。海外売り上げの内訳はアメリカが5割以上を占め、欧州、中国と続くが、近年は中国が伸びている。

 海外展示会には単独で出展することが多く、取引においては基本的に代理店をはさまない。上質な包丁を、できるだけ安価に提供するためだ。「包丁にこだわる世界の料理人の支持を得ている。ファンが多く値段が崩れにくい。他社よりも早く海外に進出し、日本人レストランの職人よりも、現地のシェフに使われている」(長谷川雅宣専務)

 関市に刀鍛冶が生まれたのは鎌倉時代だ。良質の焼刀土と炉に使う松炭、良質な水を備えていたことから多くの刀匠が集まり、折れず曲がらずよく切れる関の刀は多くの戦国武将や武士にも愛用された。現在は世界有数の刃物産地だ。「日本製の包丁は人気が高い。海外のシェフは日本製の包丁を好む。一方、国内では一般人も含めて海外製を好む印象がある。我々も海外のPRに偏重しており、国内市場がおろそかになっている部分はある」(長谷川専務)

 近年、展示会場で来場者数の減少を感じるという。欧米では、日本以上にECでの小売りが進んでおり、展示会にバイヤーが集まりにくくなっていることを懸念している。


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国際イベントニュース 編集部 坪田康佑国際イベントニュース フリー編集者・ライター 坪田康佑
20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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