ポール・スミスを射止めた玩具「もくロック」
- 2018/7/7
- フランス, メゾン・エ・オブジェ, 教育・玩具
▲地元山形の木材を使用した木製ブロックがイタリアのウェブマガジン「designboom」に掲載され世界の注目を集めた
【海外展示会挑戦記】
ニューテックシンセイ(山形県米沢市)
@「メゾン・エ・オブジェ・パリ」(仏)
電子機器メーカーのニューテックシンセイ(山形県米沢市)が木製玩具「もくロック」の販売を開始したのは2011年。既存事業の伸び悩みに直面し、地元山形の木材を使った新規事業を立ち上げた。12年、イタリアのウェブマガジン「designboom」に掲載されると、世界の注目を集めた。現在、もくロックの売り上げの4割は海外で、今も対前年比15%ずつ伸びている。販売先はオーストラリア、フランス、台湾、オランダ、スウェーデン、カナダなど幅広い。
販売は自社サイトから始めた。問い合わせから商談に発展することが多く、当初は10万円程度だったが、すぐに100万円に達した。海外販売の拡大を目指し、メゾン・エ・オブジェ・パリに出展したのは、15年1月から。
会場にはモエ・ヘネシーのような大手ブランドから夫婦で経営する個人雑貨店、卸業者など、幅広い客層が訪れ、要求もそれぞれ異なった。自分のために購入する人もいれば、プロモーションツールとして購入する人もいた。
フランスの百貨店プランタンではクリスマス直前の正面玄関に、おすすめのギフトとして展示され、アパレルのポール・スミスはデザイン性を気に入って購入を決めた。
今年はPitti Bimbo(イタリア)、Gift Fair(オーストラリア)、The Carousel of Crafts and Creation(フランス)に出展する。