インサイドセールスやオンライン販促の強化に関心集まる[口コミ]@Japan マーケティングWeek 中編
- 2021/7/23
- Japan マーケティングWeek, RX Japan(アールエックス ジャパン), 広告・販促・印刷, 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
名刺交換は1日100件以上
ラクス(東京都渋谷区)
クラウドサービスを提供しており、この展示会にはほぼ毎年出展している。共有メールアドレス宛の情報の見落としや漏れを防ぐサービスを紹介した。メールに特化しているため、営業ツールの主軸として需要が高い。新型コロナ以前は個人メールで対応していた情報も、共有することができるようになったが、テレワークのため社内の対応状況が不明な場合がある。共有メールアドレスへの切り替えを進める管理職からの引き合いが目立った。名刺交換ベースでは想定通り、1日あたり100件は超えており、具体的な話に進めそうな件数も多い。
コロナ下ではオンラインに切り替えても、商材の強みは十分伝わるのでリードの獲得数はほぼ変わらない。
来場者の1割ほどは具体的な話に進める手応えあり
ジオロジック(東京都渋谷区)
インターネット広告事業を展開しており、この展示会への出展は3回目だ。スマホアプリへの広告配信サービスをアピールした。店舗ビジネスを展開している人の興味を引くことが多いが、シェアは不動産業界が大きく占める。今回も成約につながったのは不動産業界が大半だ。広告をチラシからウェブに切り替えたいがノウハウがない、という課題がある。7割の事業者がコロナ下でウェブ広告へシフトさせているという話もあり、他社の導入に焦る事業者も取り入れるという雰囲気がある。チラシデータをそのままウェブ広告に載せる提案ができるので、知識がなくても導入しやすい。出展者が少ない分、チャンスがあるかと思ったが、来場者は想定よりも少ない。名刺交換をした来場者のうち、1割ほどは具体的な話に進めそうだ。
コロナ下では、まず完全にオンライン商談に切り替えた。インサイドセールス部門を新たに設置し、業務の効率化を重視した。1人の営業がしていた仕事のプロセスを全て可視化するといった取り組みを昨年9月から始めた。今までは営業が確度の高い案件しか登録しなかったものを、稼働を可視化することで拾い上げた。確度を度外視すれば商談件数は6倍になり、リードの獲得にも大いにつながった。
想定の3~4倍の来場者に手応え
ジェイクール(福井県福井市)
ホームページ作成などの代行会社で、展示会に初めて出展した。コロナ下では既存顧客の紹介でリードを広げてきたが、そろそろ次のアクションを取りたい人が多いだろうと見込んで出展した。具体的な数字は分からないが、想定の3~4倍のブース来場者で、手応えがある。来場者からは、ECサイトの運用に関する相談が多い。また、半分ほどはタイアップの話で、デザイナーや印刷会社がウェブ展開する際にリソース不足といった課題があることを把握できた。
コロナ下では、契約の停止や休止も多かったが、顧客が戻って来たいと思えるよう、既存顧客への対応のクオリティを上げることに割り切った。また、自社の技術力アップや社員のスキルアップも目指し、実際、今年2~3月から問い合わせ件数が増え、順次決まっている。
リード開拓の場として価値を感じる
フーモア(東京都中央区)
コンテンツ制作や人材派遣を行っており、この展示会には複数回出展している。漫画広告の作成を紹介し、通販系商材のプロモーションや社内のインナーツールとして関心を集めることが多い。コロナ下で新しい社内ツールを導入する企業が増え、新しいツールのマニュアルとしての需要が増えている。企業課題を解決するためにどんな漫画が最適かを考えるコンサルの視点も持ち合わせているのが強みだ。
ブース来場者数は想定よりも多い。もともと興味を持って来場する人よりも、来場して実際に見てから興味を持つ人の方が多いため、リード開拓の場としての展示会に価値を感じている。今回はアパレルや製造業からの関心を集めたことが収穫だ。ウェブ販売を新しく展開したい、ウェブサイトやパンフレットだけでは自社のサービスの魅力を伝えきれない、などの声が多く聞かれた。漫画でパンフレットを作ることで問い合わせそのものが増える、既存顧客とは異なる層にリーチできるという点が注目された。
コロナ下で需要は大きく伸び、対面よりウェブ商談の方が効率的で我が社にはあっていると発見した。リードは問い合わせと展示会、半々くらいで獲得している。