本気度の高い来場者多数 現場状況を確認できるサービスに関心集まる[口コミ]@Japan Home & Building Show 後編

  • 2021/1/15

出展者の口コミ、前編はこちら


意外な需要を知ることができた

東洋ライト(愛知県豊橋市) 

 LEDライトや看板、照明などを扱う。展示会には15年ほど出ており、この展示会は5回目だ。今回はトイレ関連に特化し出品した。来場したのは、我が社のLEDを組み込んでいる陶器メーカーや、トイレのブースを作るメーカーなどが中心だ。来場者は昨年と比べると3割減という印象だが、そこそこ来てくれている。名刺交換は150枚ほど。来場者数は少ないが、いい話ができている。

 トイレ自体のサービスは出尽くしているため、今後はトイレ回りのシステムを充実させる需要がある。トイレの利用状況を可視化するシステムで、導入事例が一番多いのはサービスエリアだ。トイレの利用頻度を均一化するために直線状に並ぶのでなく、扇状で入り口が複数個あるデザインが主流になってきている。

 意外な需要としては、工場と介護施設だ。工場では、若いスタッフが仕事中にトイレにこもってスマホゲームをするというのが問題になっているそうだ。介護施設では、高齢者がトイレに閉じこもって見つからないケースが多いという。トイレの数が多く、高齢者を探す作業が全体の3分の1だという関係者の話を聞くこともできた。トイレ内で気分が悪くなる場合もあり、長時間の使用にアラームを出す仕組みや利用状況を可視化できるLEDシステムが役に立つ。


ターゲット通りの人に出会えた

フォイスHRプロサービス(東京都港区)

 ソフトウェア開発、人材紹介などを行っている。3回目の出展となる今回は建設関係の現場管理アプリなどを紹介したところ、多くの来場者が興味を持ってくれた。施工現場の画像をオンライン上で共有して見える化し、直接足を運ばなくても現場状況を把握することができる。ターゲットは設計事務所をはじめとする建設関係で、実際に狙い通りの人が来ている。コンサルタントが情報収集に来ているケースも目立った。今回はコロナの影響で来場者が少ないので、手応えはまだ何とも言えない。


意外なニーズの発掘できた

ネットデータ(岡山市)

 各種ITサービスを提供している。出展は5回目で、今回はハウスメーカーや建設会社に向けた、土地情報のアプリを展示した。土地情報だけでなく今どの現場がどの程度の進捗(しんちょく)で動いているか把握したい、顧客に施行事例を紹介する際、実績を地図上に表示したいなどの声があった。また、過去に施工した住宅が分かれば、近くに寄ったときにリフォームの案内をするなど営業のツールとして使いたいとの要望もあった。

 家主や一般の人も来場していた以前と比べると、今回は建材メーカーや工務店、ハウスメーカーといった、この展示会のコア層が増えている印象がある。手応えは前年と同程度で、悪くない。名刺交換枚数は、脈がありそうなところが30枚ほどで、そのうち実際に次の話につながりそうなのが1~2割というところだ。2件決まれば出展費用の元は取れる。そこまでは十分に行くだろう。


来場者が少ない割に盛況

マグエックス(東京都中央区) 

 プラスチックマグネットの専門メーカーで、出展は3回目だ。マグネット壁材を展示し、新しい建材を探す工務店やハウスメーカー、建築系の商社などが訪れた。前回は大手企業の来場が多かったが、今回は地場の工務店が多い印象だ。保育園や学校、高齢者施設などでは、落ちると危険な画びょうの替わりに需要が増えている。一般住宅ではウォーキングクローゼット内で使いたいように棚をカスタマイズしたり、キッチンの壁を有効利用するのに用いられる。だが、まだ多くの人に認知されていないことが分かった。

 今回は前回よりも来場者数が減った割には盛況で、予想以上にブースに来てくれた。名刺交換は1日60~70枚ほどだ。


出展者同士の情報交換で新製品のヒント得られた

プレイリーホームズ(長野県松本市) 

 木材・建材の輸入・販売やオリジナル建材の開発をしており、15回以上出展している。ブースに来場したのは、新しい商材を探すハウスメーカーや工務店が中心で、その他は商社や設計士らだ。既存客に対しては、ショールームのような感じで見てもらった。この展示会は建設関係以外の、塗料メーカーや建材メーカーなどの来場も多い印象がある。特に抗菌や抗ウイルスの製品に注目が集まっているようだ。

 遠方からの来場者が減ったようだが、新型コロナの状況下であえて遠方から来ている人は真剣度が高い。また、今回は来場者が少ないため、出展者同士で情報交換をする時間が多く、新製品づくりのヒントになった。手応えとしては来場者が少なく物足りないが、こんなご時世で出展できてよかったという思いもある。我が社で独自にバーチャルブースを作ったりしているが、それもリアルのブースがあってこそだ。名刺交換は3日で90~100枚ほどだ。


本気な来場者多く、中身の濃い話ができた

共和成産(静岡県藤枝市) 

 木材製品の加工を行っており、20回以上出展している。在宅ワーク用の商材を展示したところ、好評だった。来場したのは設計事務所、工務店、建材メーカーなどだ。その他、ゼネコン関係者や施主らもいた。建設関連の人がまんべんなく来ている印象がある。

 展示会の中止が続いていたため、来場者は、市場の状況などの情報収集に来ている。例年は海外の人も含めて見に来ただけという来場者が多いが、今回はそうした人はほとんどいない。その分、来場者と中身の濃い話ができたと思う。導入に本気な人が多く、手応えは悪くない。

出展者が挙げた競合展示会
JAPAN SHOP
建築・建材展
ライティング・フェア

2021年3月9日(火)~12日(金)
@東京ビッグサイト
主催:日本経済新聞社

建築材料・住宅設備総合展
2021年6月10日(木)・11日(金)
@インテックス大阪
主催:(一社)日本建築材料協会、日本経済新聞社、テレビ大阪

賃貸住宅フェア
2021年9月15日(水)・16日(木)
@パシフィコ横浜
主催:全国賃貸住宅新聞社

リフォーム産業フェア
2021年9月15日(水)・16日(木) @パシフィコ横浜
主催:リフォーム産業新聞社

関西 スマートビルディング EXPO
2021年9月29日(水)~10月1日(金)
@インテックス大阪
主催:リード エグジビション ジャパン

HOSPEX Japan
2021年11月24日(水)~26日(金)
@東京ビッグサイト 西展示棟
主催:(一社)日本医療福祉設備協会、(一社)日本能率協会

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