出展者の口コミ、前編はこちら

8割ほどは決裁権のある人

メイクアップ（大阪市）

　香水・化粧品を企画・開発・販売しており、今回初めて出展した。1日30人ほどがブースを訪れ、そのうち半分ほどとは具体的な話になりそうだ。来場したのは商社が多く、ビルメンテナンス、医療機器メーカーなどもおり、8割ほどは決裁権のある人だ。病院や介護、看護の関係者は少なかったが、病院よりも、商社の方が話は早い。

　発売予定の除菌マットには、ビルメンテナンス会社などが関心を示した。靴の裏を除菌剤入りの液体で洗浄し、建物にウイルスを持ち込まないようにする。こういう商品はまだ導入していないところが多いようだ。今後は足元のウイルス対策が注目されるのではないか。

ターゲットとしていた看護師の来場はなかった

プラッツ（福岡県大野城市）

　医療・介護ベッドメーカーで、背もたれに角度がつくポジショニングベッドを展示した。角度がつくことで介助しやすく、誤嚥（ごえん）も防ぐ。誤嚥をベッド自体で防ぐ点が関心を集めた。

　新型コロナの影響で、しばらく展示会には出展できなかった。来場者は1日50人ほどと少なく、卸売業や他業種のメーカーなどだ。本来は医療施設の看護師といった現場の人に実機を見てもらいたかったが、来ていないようだ。

　マットレスの下に敷く見守りセンサーは、医療機器メーカーの関心を集めた。メーカーからは自社のベッドの下に入れて、心拍数などを管理したいという相談を受けた。また、車椅子に活用したいという声もあった。介護現場の課題は人材不足で、生産性を上げるための商材が求められている。

医療機器メーカーや官公庁との商談につながった

メガソフト（大阪市）

　4回目の出展となるソフトウェア開発会社だ。来場者は少なく、昨年よりも6割ほど減っている。特に病院関係者はほぼゼロで、病院に出入りするディーラーも同様だ。病院や医療系ディーラーは展示会参加禁止になっていると、別の出展者から聞いた。

　紹介した医療施設向けレイアウトのシミュレーションソフトに、医療機器メーカーが関心を示した。4年前からVRも取り入れており、今回体験した人は驚いていた。数は少ないが医療機器メーカー、官公庁などと商談につながる案件はあった。

今は対面営業が難しく、病院の担当者と直接会うことができない。産婦人科系ではPCR検査をクリアしないと入れないところもある。医療関係はオンラインとの相性がいいと思う。

リース会社が商材として関心示す

アイフォーコム（横浜市）

　ソフトウェア開発会社で、今回が初出展となる。ブースに来てくれたのは初日は20人、2日目は40人弱と少ない。具体的な話になるのはそのうち1割ほどだろう。ターゲットとするクリニックや医師の来場も少ない。

　業務効率の改善につながる、デジタル問診票を展示した。評価の声がある一方で、年配の人には操作が難しいという声も聞かれた。リース会社からリースの提案用に検討したいという声もあった。病院はシステム導入に関わる事務長クラスがターゲットで、案内を送付したところ、来場してくれた人もいる。新型コロナの影響もあり、遠方や来場が難しい病院から、オンライン商談の申し込みが3件あった。我が社の商材はオンラインに向いている。主催者はできることを模索してくれている。