防災・リスク管理の担当者が関心を寄せる商材がそろう[口コミ]@RISCON TOKYO(危機管理産業展)前編

  • 2020/11/17
展示会名:第16回 危機管理産業展(RISCON TOKYO)2020
会期:2020年10月21日(水)~23日(金)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:東京ビッグサイト
出展者数:218社
来場者数:1万609人

 防災、防犯、リスク管理の展示会「危機管理産業展」には、防災・減災対策サービス、事業リスク対策・セキュリティサービス、防災グッズメーカーなどが出展した。国や自治体、一般企業、インフラ・施設、病院・学校などの関係者が訪れた。災害用トイレや蓄電池、災害用のレスキューボートや医療現場用のエアテントなど災害対策商材が展示され、自治体や企業などの総務担当者の関心を集めた。新型コロナの影響により遠方の自治体が来場を控え来場者数は減少したが、出展者からは「手応えを感じた」という声が聞かれた。


狙い通りのターゲット層が来場

佐鳥電機(東京都港区)

 初出展のエレクトロニクス商社だ。ブースへの来場者は工場の管理者やデータセンターの担当者などが中心だ。展示した『落石傾斜センサ』は文字通り、岩が崩れる危険を事前に検知して危機を回避するもので、特に鉄道や高速道路関係者が興味を持った。

 狙い通りのターゲット層が来ている。それ以外にも官民、業種問わず来場している印象だ。


遠方からの来場少なく

まいにち(大阪府岸和田市)

 簡易トイレ・携帯トイレを取り扱っている。来場者は企業の総務担当者や自治体の関係者が中心だ。業種、業態問わずさまざまな業界の人が訪れる。大手企業が多い印象だが、中小企業の関係者もいる。自治体関係者は例年ならば全国から来るが、今年は新型コロナの影響で遠方からの来場は少ない。関東近郊の市役所の担当者が多かった。

 来場の目的としては、実物が見たいというのがある。実際に簡易トイレを購入したが、災害がないので備蓄してあるだけで、どんなものなのか分からないという人が多い。凝固剤を使ったときにどう固まるかなど、実物を見て今後の参考にしてもらっている。手応えはまずまず。備蓄に関する悩みやトイレの使用上の疑問などをぶつけてもらった。それだけでも出展した意味はある。


来場者減も、手応えあり

DICプラスチック(さいたま市)

 プラスチック容器メーカーで5回以上出展している。来場者の業種は幅広い。ヘルメットなので建築土木や工場の関係者が多い。防災備蓄用のヘルメットは一般企業の総務が興味を持ってくれた。来場者が最も関心を示したのは、防災用の折り畳みヘルメットだ。防災用ヘルメットは倉庫で保管するにしてもデスクの横に置くにしても、スペースを取ることが導入へのネックになるため、折りたたんで平らにすることで、省スペースが実現できる。

 手応えはある。新型コロナの影響で来場者の激減を心配したが、ターゲット層が来場してくれたので不安は解消された。しかし、やはり昨年と比較すると少ない。100人以上と名刺交換ができた。


自治体や企業の総務関係者の来場に新鮮さ感じた

TRC髙田(浜松市)

 輸送用の機械器具を製造しており、初出展し、蓄電池を展示した。来場者は代理店の関係者が中心。自治体、医療、消防、警察などの関係者もいる。一般企業も含めて幅広く来場している印象だ。特に自治体や一般企業の総務は、通常の営業活動ではまず出会わない属性の人なので新鮮だ。

 来場者から耳にするのは、停電したときに困るということ。停電時でも電力を確保しつつ、安全性と耐久性を求められる。我が社の蓄電池は要望を満たせるため、かなり興味を持ってもらえた。手応えはまずまずだ。1日に20~30人ほどと名刺交換ができた。


非接触タッチパネルに航空関係者が興味示す

日本エアロスペース(東京都港区)

 小型航空機、ターボメカなどの販売を行っており、この展示会への出展は3回目になる。今回は後付けできる非接触のタッチパネル、指紋認証、顔認証、非接触で体温や心拍数を測ることができる装置など非接触関連の製品を展示した。来場者は自衛隊関係や航空、鉄道などの関係者で、非接触のタッチパネルには、航空関係者が最も興味を示してくれた。航空分野は特に安全・安心に注力しているため、感染予防にも敏感だ。飲食店の券売機やスーパーのレジにも対応できるが、こちらの分野は今回は引き合いはほぼない。

 出展者も来場者も減っており、それに比例し応えもなくなっている。同時開催の「テロ対策特殊装備展」に関しては、例年は外国の出展企業、来場者も多かったが、今年はほぼ見ない。来年出展するかどうか悩む。


出展者の口コミ、続きはコチラ

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