業務効率化や蓄積データの活用などAIで課題解決を考える来場者多数[口コミ]@AI・人工知能 EXPO 秋 後編

  • 2020/11/28

出展者の口コミ、前編はこちら


来場者の反応を知ることができてテストマーケティングとしては成功 初出展で展示会自体の手応えを感じた

バズグラフ(福岡市) 

 言語解析技術やビッグデータ解析技術を応用したサービスを提供しており、今回が初出展だ。来年春にベータ版として発表を予定している開発途中のシステムを展示した。1つはAIによる文章要約システムで、議事録における需要が高かった。また、コールセンターなどでどんな部分にクレームが多かったのか分析するために使いたいという声や英語対応の要望があった。もう1つは検知システムで、SNS、ブログやニュース、また社内の議事録、報告書、問い合わせといったあらゆるデータを対象に「いつ」「どんなキーワード」が「どのように」変化したかを分かりやすく可視化できるものだ。

 メーカーや一般企業のマーケティング部門、マスコミなど、さまざまな属性の人がブースを訪れた。名刺交換は500~600枚ほどで、用意した150部の資料は、初日でなくなってしまった。ブースにデモ機を5台置いたので、多くの来場者が途切れず、反応をじかに知ることができ、テストマーケティングとしては成功だ。展示会自体の手応えも感じている。


AI導入とそのための人材育成に悩む来場者多い 幅広い業界から来場

スキルアップAI (東京都千代田区)

 出展は3回目。ディープラーニング研修を提供している。来場したのは主に一般企業の人事担当者で、技術向上のために学びたいというエンジニアもいた。どの業界からもまんべんなく来ている印象だ。

 来場者の悩みとして多いのは、AIを導入したいが社内にAIに関する知識がないというもの。「AIとはなにか?」という初歩の段階から学びたいという需要が多い。AIを導入するにあたっては、自社のことをよく知った上で、AIで何をすれば最適かを考える必要がある。なので外部に丸投げせず、人材を育成したいというのが、企業の本音だ。

 手応えとしてはまずまず。我が社のサービスを取り入れたいという声も多かった。AIは新しい分野で次々に技術が生まれているので、学び続けなければならない。その意味でも関心は高い。


AI導入の初期段階に関する相談多い 来場者の確度の高さは変わらない

Laboro.AI(東京都中央区) 

 AIのカスタム開発を行っており、4回目の出展となる。来場者の層は幅広い。これからAIを使って何かをしたいという、初期段階での相談が多い。例えば、製造業界からは画像を使って異常や劣化、損傷を検出したいという相談だ。また、業務効率化のためにAIを導入したいとの声は多いが、具体的なイメージがない来場者も多い。業績向上や省人化に直結しやすいことを、AIでしたいという声は全体的に多い。

 数年前まではブームに乗ってAIを導入したいという人が多かったが、最近ではビジネスの具体的な課題解決に用いたいという人が増えている。手応えはいつも通り。昨年の春と比べると客足は減っているが、来場者の確度の高さは変わらない。


目標の名刺交換数を500枚上回る 今までで最も手応えを感じる出展

アクティブコア(横浜市) 

 AIを駆使したデータ統合、分析、可視化などを行っており、出展は4回目。製造業界の来場者が目立ち、中でも経営層が多い印象だ。不良品検知ができないかという声もあった。データ分析予測はもちろんだが、画像認識をしたいという要望も予想以上に多かった。音声処理、自然言語処理の分野もあるが、まだピンと来ていない人が多いようだ。

 今までは「Web & デジタル マーケティング EXPO」などマーケティングの分野で出展しており、「AI・人工知能EXPO」といったAIの分野では初めて出展した。詳しく聞かせてほしいとブースに入ってくる来場者が多く、AIへの需要を感じた。名刺交換の枚数は目標の800枚を500枚も上回った。今回は今までで最も手応えを感じる出展となった。新型コロナの影響がなければ、もっとすごかったのではないかとも思っている。


自然言語処理に関心と理解を示す来場者多数 既存顧客の姿も目立つ

ベイシス・テクノロジー(東京都港区) 

 アメリカに本社があり、自然言語処理システムを提供している。小規模なイベントなどにも参加するが、大規模な展示会はここだけで、出展は2回目だ。自然言語処理は、人が日常的に使用する言語をコンピューターに処理させる技術で、AIやビッグデータを有効活用するうえで不可欠な技術だ。来場者は官公庁や一般企業のIT部門を中心に幅広く、既存顧客の姿も目立つ。来場者の要望として最も多いのは業務効率化。関心が高いのか、自然言語処理については理解している来場者が多い。その意味では一定の手応えを感じている。

出展者が挙げた競合展示会
ET & IoT Digital
2020年11月16日(月)~12月18日(金) ※オンライン
主催:(一社)組込みシステム技術協会

自治体・公共 Week
2021年2月24日(水)~26日(金)
@幕張メッセ
主催:自治体・公共Week実行委員会

デジタルサイネージジャパン
2021年4月14日(水)~16日(金)
@幕張メッセ
主催:デジタルサイネージジャパン実行委員会

AI・業務自動化展(Japan IT Week内)
2021年10月27日(水)~29日(金)
@幕張メッセ
主催:リード エグジビション ジャパン

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