業務効率化や蓄積データの活用などAIで課題解決を考える来場者多数[口コミ]@AI・人工知能 EXPO 秋 前編

  • 2020/11/28
展示会名:第1回 AI・人工知能EXPO 秋
会期:2020年10月28日(水)~30日(金)
会場:幕張メッセ  国際展示場9~11
主催:リード エグジビション ジャパン
出展者数:約250社
来場者数:8449人

 AI専門展示会「AI・人工知能EXPO」には、機械学習、対話AI、チャットボット、画像・音声認識など、AI関連のサービスや商材が集まった。企業や官公庁、団体の情報システム部門の担当者や経営者らが来場。業務効率化や省人化、生産性の向上、蓄積データの活用、働き方改革をAIで実現したい、あるいは社内におけるAI人材育成を検討する企業の担当者が多かった。


製造業や医療機器、鋳物関係者が関心示す 想定外の分野から声がかかった

Anamorphosis Networks(京都市)

 ソフトウエア開発会社で今回初めて出展した。内製化可能なAI・画像処理ソフトウエアを主に展示した。来場したのは製造業の関係者が多く、特に電子部品メーカーの人が興味を持ってくれた。自動車部品や食品メーカーの姿もあった。

 目視で検査している多くの製造現場では、検査員の高齢化により一定の基準で検査できるシステムがほしいという需要がある。また、専用の機械を導入していても、既存の検品システムでは絶対に見逃しをしたくないために、人間が見れば良品のものでも厳しくはじいてしまい、結局最後は人間が見るという非効率的な現場も少なくない。我が社の画像処理ソフトウエアでは、顧客自身が判定・検証できるので、その発想が面白いという声をもらった。

 1日100人ほどと名刺交換ができた。人手が足りないほどに忙しく、手応えはかなりある。意外なところでは、医療機器や鋳物分野の関係者も声がかかった。


昨年よりも大きい手応え

SIGNATE(東京都千代田区) 

 AI開発、ビッグデータ解析などを行っている。出展は3回目だ。来場者層は幅広く、一般企業で業務効率化や省人化のためにAIを検討している担当者が多い。また、AI人材を育てたいという人事担当者も多かった。防衛省や自衛隊といった公的機関や、大学などの研究機関もブースを訪れた。

 来場者は予想していたより多く、特に本気度の高い人が多い。会いたい人と出会えており、手応えは昨年よりも大きい。名刺交換は2日目で1000枚を超えた。今回、初めてノベルティと交換でバーコードの読み取りをした結果、かなりの名刺情報が集まった。ウィズコロナにおいて、メールで案内ができることは重要になる。


蓄積したデータの活用に悩みをかかえる来場者多い 想像していたより来場者は多い。

データミックス(東京都千代田区) 

 データサイエンススキル向上を目指す人のための個人向けスクールを運営している。出展は2回目だ。来場者は製造業の関係者が多い。在庫データや売り上げデータ、顧客データなどさまざまなデータを蓄積しているものの、有効活用できていないということが課題だ。我が社では基礎知識の研修以外に、AI人材の紹介も行っているが、自社のスタッフをAI人材に育てたいという需要の方が圧倒的に多い。社内のデータは、社内の人間に任せたいという意識が働いているのだろう。

 新型コロナの影響で来場者は少ないと思っていたが、想像以上に多い。我が社のサービス自体を知らない人が多かったので、もっとPRしていかなければならない。


業種を問わず幅広い来場者

サイバーリンク(東京都港区) 

 ソフトウエアを開発しており、出展は3回目になる。業種を問わず、新しいシステムや技術を比較・検討している人が多い。今回は顔認証をメインで展示したが、さまざまな業界で関心が高い。顔認証システムを使って何ができるのかという、情報収集の人も多い。

 セキュリティ分野では、新型コロナの影響で非接触のシステムとして顔認証を使いたいという声が増えた。我が社のシステムは、マスクをしていても顔認証ができるため、入れ替えたいとの声も多かった。また医療関係者からは、施設内の特定エリアへの出入りのチェックに利用したいとの声があった。意外な要望としては、学校の生徒がどれだけ授業を真剣に聞いているのかを知りたいというものもあったが、これは表情だけでなく目の動きも関係してくるので今の技術では難しい。

 過去の出展時と比べると、来場者が少なくリード獲得数は半分だが、質で言えば例年通りという感触。


小売業やインフラ系企業の関係者が来場 来場者が減った分、より深い話ができる

TACT(東京都品川区)

 AIコンシェルジュのサービス提供、導入企画、運用などを行う。出展するのは3回目だ。今回は主に電話対応のAI自動化システムを展示した。顧客の言葉で何を望んでいるか認識でき、音声ガイダンスに従って数字をプッシュする手間を省いて、本題に入ることができる。顧客からの入電に対して慢性的にオペレーターの人数が不足しており、そこに課題を抱えている企業は多い。来場したのは、ターゲットとしているコールセンターやECを中心に、一般企業の総務・人事担当者や自治体の関係者もいた。

 名刺交換は1日平均100社ほど。昨年よりも来場者は少ないものの、本当に製品やサービスに関心を持っている人が多く、例年よりも深い話ができている。手応えとしては、今年の方が大きい。


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