拡大する半導体ニーズ[口コミ]@SEMICON Japan 後編
- 2019/1/25
- SEMICON Japan(セミコン・ジャパン), 東京ビッグサイト(東京国際展示場), 電気・電子・半導体
具体的な商談できる展示会
マイクロテック・ラボラトリー(相模原市)
新製品の発売を機に半導体関連のお客が増えたので、業界内で認知度を高めるために初出展した。具体的な課題や要望を持ち、その解決策を求めて来場する人が多いと感じた。名刺交換の枚数は「テクノフロンティア」「国際ロボット展」の半分に満たないが、来場者の半分くらいと具体的な商談をできたことが他の展示会とは異なる。
半導体やロボット部品は小型化・高性能化と、センサーを詰め込んだIoT(モノのインターネット)対応型に二極分化してきている。
来場者増えたと感じる
木村洋行(東京都千代田区)
超薄型ボールベアリングを開発した米ケイドン社の製品を主に展示した。ブース来場者は既存客が中心。半導体関連の客が多い。今回は、真空などの特殊環境で使えるベアリングはないかという声をもらった。会場を幕張メッセから東京ビッグサイトに移してからかなり来場者が増えた印象だ。
医療系の反応に手応え
アスカネット(広島市)
タッチパネルに触れずに操作できる空中ディスプレイを展示した。ガラス製のプレートで、店舗やホテル、旅行会社などへの提案を考えている。想定していた以上に来場者の方々は新しい技術に対する理解が進んでいて、ブースは来場者でにぎわった。また日ごろ接点を持つ機会のない業界の人にも興味をもってもらえた。
空中タッチパネルは8年前に開発に着手し、4年前のCEATEC JAPANで広くアピールした。操作性の向上に努め、ようやく実用化が見えてきた。すでにHISが運営する「変なホテル」の一部などで採用されている。
医療・介護の分野の来場者に「非接触なので衛生的に良い」と言われた。医療系の展示会への出展を検討している。
自動化の魅力は省力化よりも品質向上
大宮工業(広島県福山市)
前回はスマホ関連の担当者の来場が多かったが、今回は自動車関連の来場者が目立った。EVの影響だろう。エネルギー関連、外国人の来場者も目立った。
来場者が関心を示したのは、フルオート機だ。ワークフローをセットすると、自動で作業をしてくれる。自動化の良いところは、省力化だけでなく、作業の安定化だ。特に中国の来場者には、人手不足解消よりも品質向上のため自動化したいと話す人が多かった。以前は小型機器で多品種に対応する流れだったが、大型機器で生産量を伸ばしたいという需要が増えてきた。
テクノフロンティア
2019年4月17日(水)~19日(金) @幕張メッセ
主催:一般社団法人日本能率協会
CEATEC JAPAN
2019年10月15日(火)~18日(金) @幕張メッセ
主催:CEATEC JAPAN 実施協議会
ファインテック ジャパン
2019年12月4日(水)~6日(金) @幕張メッセ
主催:リード エグジビション ジャパン
国際ロボット展
2019年12月18日(水)~21日(土)
@東京ビッグサイト 西・南ホール、青海展示棟A・B
主催:一般社団法人 日本ロボット工業会