介護・医療業界でもIT化の流れ[口コミ]@医療と介護の総合展 後編

出展者の口コミ、前編はこちら


規模問わず反応得られた

プラスメディ(東京都新宿区)

 初出展で、患者が利用するアプリ「MyHospital」を出展した。カルテや薬の記録管理がスマホででき、クレジットカードの後払いなので、診察後は会計を待たずに薬局へ行くことができる。来場者は理事長や院長ら決裁者、介護士、医療機器メーカー、商社、代理もいた。

 病院の要望は各施設で異なり、コスト削減、働き方改革、人手不足解消、業務効率化、ホスピタリティの向上などが求められている。200床以上の総合病院を想定していたが、個人経営の診療所からもいい反応が得られた。


想定以上の来場者

ナカ工業(東京都台東区)

 初出展で、介護用の手すりをメインで展示した。実際に介護現場の人が訪れ、上手くPRにつなげることができた。来場者は現場担当者が中心だったが、自治体からの来場もあった。

 介護の現場では、人手不足の解消につながる手すりのほか、抗菌や抗ウイルス加工が施された手すりが求められており、素材も樹脂製の物が増えている。

 展示会の手応えは十分で、対応しきれないほどの来場者が訪れた。2日目に急きょ増員を行ったほどだ。


外国人スタッフとのコミュニケーションに課題

サンユー(兵庫県姫路市)

 外国人労働者向けのアプリを出展。来場者は介護事業者と管理団体が中心。アプリの認知度向上が出展の目的だ。

 外国人労働者とのコミュニケーションに悩む来場者が多かった。はじめは建築業界向けに開発したが、介護業界でも使えないか、試している最中だ。外国人労働者の日本語の能力をあげてほしいという要求もあり、日本語学習の機能も追加した。

 「メディカルジャパン大阪」は来場者数が不満だったが、東京会場は思った以上に集まった印象。現場の人も多かった。実習生はベトナムやミャンマーから来る人が増えている。若い世代が多く親日で、賃金が安いからだ。バングラデシュやフィリピンが続く。手応えはあった。名刺交換は一日30枚ほどだ。


幅広い分野で来場者が分散

インボディ・ジャパン(東京都江東区)

 3回目の出展。ここは規模が大きいのでさまざまな人にアプローチしやすく、やりやすさはある。来場者は健康機器のディーラーや介護施設、病院関係者など。7割くらいが介護関連の担当だった。

 出展は3回目で、今回展示した体成分分析装置は、体の基本成分となる体水分、タンパク質、ミネラル、体脂肪、筋肉量などを定量的に分析できるもの。デイサービスなどでも、利用者の家族の満足度を上げるために順次導入されている。導入例は病院やフィットネスクラブだが、最近は問い合わせが増えている介護施設に力を入れている。実際、導入を希望する施設が何件もあった。

 ここは来場者が多い反面、分散している感じもある。いくつかの展示会で成り立っているが、もっと細かくカテゴリ分けしてもらえるとありがたい。ブース来場は1日50人くらい。

出展者が挙げた競合展示会
情報セキュリティEXPO(Japan IT Week内)
2020年4月8日(水)~10日(金)
@東京ビッグサイト
主催:リード エグジビション ジャパン

SPORTEC×HEALTH&FITNESS JAPAN
2020年6月17日(水)~19日(金)
@東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:TSO International

国際モダンホスピタルショウ
2020年7月1日(水)~3日(金)
@東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:(一社)日本病院会

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