来場者は激減、脱化石燃料技術の商談は活発[口コミ]@スマートエネルギーWeek 後編
- 2020/5/1
- スマートエネルギーWeek, 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
来場者が減った分 濃い話
巴商会(東京都大田区)
産業用ガス、高圧ガス、特殊ガス全般を扱う。6回目の出展となる今回は水素に絞ってPRした。来場したのは自動車メーカーや鉄道会社、船舶関連などの開発部門が多い。来場者の需要は安価な水素ガスや燃料タンクの軽量化。
今は環境負荷の低減を目的に水素エネルギー社会の構築を目指す流れになっているが、天然ガスよりもコスト高になってしまう。安価に調達したいという声は多い。今回は来場者が少ない一方で、本気度が高い人が多く、一人一人と時間をかけて内容の濃い話しができた。
来場者は昨年の20分の1ほど
アイ・ビー・エス・ジャパン(神奈川県海老名市)
産業用ネットワーク製品の輸入販売。3回目の出展。海外のニッチなIT技術・製品を提供するソリューションプロバイダとして産業用ネットワークを主軸に展開している。代理店として電力会社向けのネットワーク機器を周知する必要があり、出展し続けている。例年は大手エネルギー関連や充電メーカーの関係者が来場するが今回はほとんどいない。来場者数も昨年の20分の1ほどだが、少ないながらもいい出会いもあった。
明確な目的を持つ来場者多
昭和鋼機(名古屋市)
粉体や粒体、液体機器の製造販売とメンテナンスを行う。1日の来場者は70~80人ほど。発電業者や木質ペレットなどの燃料メーカーが中心だ。昨年はバイオマス関連のエンジニアリング会社から引き合いがあり、それを機に開発したバイオマス燃料を補給するための計量装置をメインに展示。来場者からは食品廃棄物を使ってバイオガスを作りたいという声が多かった。来場者は昨年より少ないが、明確な目的を持って来ている人が多い。7人で対応に当たり、減らす心配は不要だった。昨年よりも手応えがあったのは意外だった。
廃棄物を自社で再利用したいという需要多い
日本シーム(埼玉県川口市)
廃プラの粉砕機・脱水機メーカーで今回初出展。産廃業者や成型会社を中心に、リサイクルに興味のある一般企業の関係者が来場した。自社で廃棄しているものを再利用したいという需要がほとんど。最も多いのは食残付きビニールの処理。汚れを取った上でリサイクルしたいというものだ。
意外な要望としては、大手シューズメーカーからスニーカーのリサイクルをしたいという声があったこと。2社から声がかかったので、業界的に靴の処理に困っているのだろう。まだ靴の実績はないが我が社の分離機器を用いれば、靴底のゴムと素材のウレタン、エナメル繊維を分離させることが可能になるかもしれない。うまく取引につなげたい。
IPF Japan 国際プラスチックフェア
2020年10月6日(火)~10(土)
@幕張メッセ
主催:国際プラスチックフェア協議会
Japan DIY Homecenter show
2020年11月5日(木)~7日(土)
@幕張メッセ 国際展示場4~8
主催:(一社)日本DIY・ホームセンター協会