明確な目的意識を持つ来場者多く[口コミ]@関西 ものづくり ワールド 前編
- 2020/10/29
- RX Japan(アールエックス ジャパン), インテックス大阪, 日本ものづくりワールド, 機械・部品, 製造・設計・ロボット
会期:2020年10月7日(水)~9日(金)
会場:インテックス大阪 1~6号館A・B
主催者:リード エグジビション ジャパン
出展者数:710社
来場者層:1万7256人
省力化・自動化に関する展示に注目集まる
製造業向けの展示会「関西 ものづくりワールド」には製造、物流、医療、コンサルなどの関係者が多く来場した。遠隔会議システムやラベルプリンター、4センチメートル程度の段差を乗り越えられる台車など、生産現場の効率化を目的とした省力化・自動化に関する展示に注目が集まった。
新型コロナの影響に不安を抱いたが、想定よりも来場者数が多かったという声や、明確な目的意識を持つ来場者が目立ち満足しているという声が聞かれた。感染症対策として、スタッフの数を減らすなどソーシャルディスタンスを意識した出展社や、ブース内に警備員だけを配置して、オンラインで対応する出展社も見られた。
リニューアルした商品カタログの反響大きい
栃木屋(東京都千代田区)
キャスターや錠前などの金物部品を販売しており、取っ手や錠前などを展示した。宅配ボックス関連の商品に注目が集まった。来場者は製造、電気系メーカー、医療などの関係者が中心で140人ほど。新型コロナの感染予防のため、食品の定期配送を利用する人が増えており、賃貸住宅を選ぶときの基準に宅配ボックスの有無で判断する人が増えているようだ。また、オフィスでもパーソナルボックスを設置する企業が増えていることから注目されている印象だ。
リニューアルした商品カタログを設置・配布したところ、反響が大きかった。会場全体の来場者数は例年に比べると落ち込んでいると感じる。しかし我が社のブースに訪れる来場者は低調ではない印象。また、数よりも質の良い来場者が多いようで、出展して良かったと思っている。
しっかり話を聞いてくれる質の良い来場者が多い
エレコム(大阪市中央区)
現場のペーパーレス化とIT化に関する製品を展示した。来場したのは100人ほどで、製造業の生産・品質管理の部門の関係者が多い。新型コロナの影響で遠隔会議システムに注目が集まっており、防塵や防振対応の耐衝撃タブレットや遠隔会議のシステムに注目が集まった。タブレットも高価なものではないためか、決済権がない来場者も多いようだ。
前回に比べて来場者数は少ない。しかししっかりと話を聞いてくれる質の良い来場者が多い印象。数より質という感じだ。今回はソーシャルディスタンスなどを考慮してブース内のスタッフ数を減らした。遠隔会議システムを生かし、オンラインで商品説明をできるようにしている。
製造現場の関係者が多い
ブラザー販売(名古屋市)
ラベルや帳票の印刷システムを展示した。ロットナンバーやQRコード、バーコードなどを印字し、そのラベルを自動で貼り付けられるPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)のラベルプリンターに注目が集まった。ブース来場は製造業がメインで、関東の展示会に比べて工場などの現場レベルの関係者が多い印象だ。
製造業の部長クラスの来場多い
安川電機(北九州市)
モーションとセンサーデータの同期が可能な製品や遠隔地の技術サポートなどを展示した。部品供給、組み立て、検査・梱包、出荷などの生産工程のモーションの情報を統合し、リアルタイムで制御できるシステムに注目が集まった。このシステムを利用すると、モーション情報を統合できるため、作業効率が上がる。業務効率の向上が常に求められる製造業関係者が興味を持ってくれた。また、細かくデータを収集できるため、興味を持つ人が多い一方、データを活用したいが、どのように活用すべきか悩んでいる人は多い印象だ。
新型コロナの影響があり、展示会は気軽に来られる場所ではなくなったが、明確な目的を持って来場する人が多いようだ。来場者は400人ほどで、製造業の生産と設計の部門の部長クラスが多い。データをクラウドソーシング化している企業や、食品の製造業の関係者が目立った。
ロボット走行軸用モジュールに注目集まる
THK(東京都港区)
LMガイド、ボールねじ、ロボット走行軸用モジュール、部品の状態を数値で見える化したIoTサービス「OMNIedge」などを展示した。ブースに来場したのは1100人ほど。自動車メーカーなど製造業の技術・設計部門や物流業の関係者が中心で、ロボット走行軸用モジュールに注目が集まった。今回から一体化したものを展示しているが、組み立てが不要なので注目されている。
新型コロナの影響で会場全体の来場者数は少ないように感じた。新入社員の人たちの姿も目立つように思う。