AIシステムやロボットなど省力化のための商材に注目集まる @農業Week

  • 2020/10/30
展示会名:第11回 農業Week 2020
会期:2020年10月14日(水)~16日(金)
会場:幕張メッセ 国際展示場5~8
主催者:リード エグジビション ジャパン
出展者数:約500社
出展者層:農機・ドローン、植物工場、施設園芸、資材、畜産資材、IT・スマート農業、肥料・土、6次産業化設備
来場者層:農業法人、農協・農家、畜産農家、小売店・卸商、道の駅、直売所、自治体・大学、参入検討企業
構成展:第10回 国際 農業資材EXPO、第7回 国際 次世代農業EXPO、第5回 国際 6次産業化EXPO、第2回 国際 畜産資材EXPO
同時開催:第14回 国際 ガーデンEXPO、第10回 ツールジャパン

 農業・畜産の総合展「農業Week」では、生産現場での省力化につながるAIシステムやロボットなどのIT関連サービスが、農業・畜産従事者の関心を集めた。IT関連企業に部品を売り込むサプライヤーの姿もあった。新型コロナウイルスの影響により、例年ツアーで訪れる農協関連団体の姿がなく、来場者数は減少したが、目的意識の高い人がい多いと話す出展者が多かった。

 農業関連機器メーカーのシブヤ精機(浜松市)では、AIで品種を選別するシステムが生産者の関心を集めた。開発中だが、すでに来年中に導入する先が決まっている。「現場は、品質を均一にすることを求めている。人手不足の解消と高品質につながるAIによる選別に対する注目度は高い」(影山雅弘さん)

 省力化関連事業の大豊産業(香川県高松市)では、鶏舎で死亡した鶏を自動検出する無人走行ロボットを展示し、養鶏や豚の農家、獣医や関連機器メーカーが訪れた。死んだ鶏を放置すると卵の数が減り、周りの鶏にも悪影響を及ぼす。「鶏舎にはかなりの数の鶏がいるため、死亡した鶏を探すのが非常に手間になっている。省人化よりも衛生面で注目された」(寺奥泰次郎さん)

 農業用ドローンを展示した東光鉄工(秋田県大館市)には、農家のほか、営業に訪れる部品供給メーカーが多く訪れた。高齢化が加速し、就業者が減少している農業の世界では、規模を保ちながら省力化を進めることが課題になっている。「労力の軽減や作業時間の短縮が求められ、ドローンは解決策の1つになる」(天内敦之さん)

 メカトロニクス事業のA・R・P(神奈川県秦野市)は、農業関連システムに使われる土壌の水分感知センサーを展示し、農家や農業関連システムのメーカーの担当者が訪れた。土壌の水分を管理をし、品質向上や効率化によるコスト削減につなげたいという要望がある。「出展の目的は、出展企業である農業関連システム企業への売り込みだ」(福岡達也さん)

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