オンライン授業の普及を背景にeラーニングや個室ブースに注目集まる[口コミ]@教育総合展(EDIX)前編

展示会名:第12回 教育総合展(EDIX)東京
会期:2021年5月12年(水)~14(金)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:リード エグジビション ジャパン
出展者数:268社
来場者数:1万10人
構成展:第12回 教育ITソリューションEXPO、第4回 学校 施設・サービスEXPO、第2回 STEAM教育 EXPO、第1回 保育・幼稚園ICT化EXPO、第1回 人材育成・研修EXPO


エアコン化の流れが一巡し、換気に関心が集まる

サイシュウテクノ(大阪府豊中市)

 業務用の冷風機や排煙装置のレンタル事業をしており、この展示会へは初めて出展する。ブースには学校関係者や学校に納入する商社、工場関係者が訪れた。また、倉庫業の関係者も比較的関心を示してくれた。

 2~3年前までは学校の体育館や教室のエアコン化の流れで予算が下りていたが、それが一巡したのと、コロナ下で生徒が学校に行かないため、今はリモートやオンライン関連機器の導入に力が入れられている。この展示会もIT企業が非常に多い。しかし、体育の授業中に具合が悪くなるケースが増えており、教育委員会として何らかの対応をしたいという意向があるようで、予想以上に反響はある。またエントランスの換気にも関心が高まっている。


人数は例年より3~4割減だが、熱心な来場者が多い

ヒューマンサイエンス(東京都新宿区)

 マニュアルや取扱説明書、eラーニングコンテンツ教材の制作、多言語・機械翻訳、研修・セミナーなどを行っており、この展示会へは5回目の出展となる。主にデジタルラーニングに関する製品を展示した。ブースにはeラーニングの授業を希望する大学、高校などの関係者や、eラーニングで社員教育をしたい一般企業の関係者が訪れた。また、学習塾の姿も、目立った。今は学校も企業も、Zoomなど会議システムを利用して授業や会議をしているが、単に同時に映像を見ているだけだ。宿題を出して採点したり、どの授業に出席するかといった出欠の管理などもできるシステムに関心を持ってほしい。プラットフォーム自体を販売したいが、来場者からは教材のコンテンツや制作に関する質問が多い。eラーニングを知らない人も一定数おり、啓蒙(けいもう)活動が必要だと感じた。

 例年と比べると、来場者は3~4割減っているが、真剣に導入を考えている来場者が多く、eラーニングの市場は伸びていると感じた。ブースで10~15分、熱心に話を聞く人も多く、手応えもある。会期後が大事だ。


来場者が少なく、手応え分からず

ソフトウエア・サイエンス(東京都豊島区)

 ITコンサルティング、開発設計、ソフウエアの選定・導入、運用保守などを行っている。この展示会には10回以上出展しており、今回はAIを搭載したデジタル採点システムを紹介した。

 前回に比べて学校の教員の来場が少なく、逆営業や同業からの協業の誘いなどが目立つ。来場者が少なく、細かい話はできないが、AIや自動化などに関心を持っており、既存の自社システムに連動したいという相談もあった。来場者が少なく、手応えは何とも言えない。


商談につながりそうな案件は例年通りの数

アポロオフィスシステム(東京都新宿区)

 プリントの課金・管理システムやオフィス移転などのサービスを提供しており、それらを紹介した。この展示会には初回から出展している。展示商品が幅広いため、いろいろな人がブースに立ち寄ってくれる。特に大学向けにアピールしたいと考えていて、実際にターゲット層が来場した。来場者の要望は、リモートでいかに効果的な学校運営ができるかだ。リモート用の個室ブースへの反響が一番大きい。

 新型コロナの影響で、来場者数は例年のは3~4割ほどの印象だ。しかし、この状況でも来場する人は目的がしっかりしており、具体的な話になりやすい。情報収集目的の人は少なく、商談につながりる案件は、例年通りの数になりそうで、一定の手応えはある。

 新型コロナ以前から我が社はプッシュ営業からプル営業へシフトする風潮があり、コロナ下でそれが加速した。ホームページを充実させ、コンテンツやソリューションをアピールすることで、問い合わせを増やすのが狙いだ。ウェビナーもしてみたが、集客能力がなく、うまくいかなかった。集客力のあるところにのって、我が社のサービスを提案した方が効果的だ。オンライン展示会への出展は検討中だ。


ターゲットがずれていて手応えはいまひとつ

コンピュータエデュケーションシステム(千葉県木更津市)

 教育IT全般を取り扱っており、この展示会への出展は5回目だ。主にWindowsやソフトの更新作業などの負担を大幅に軽減できるソフトを展示した。ブース来場者は、学校関係者よりも学校と取引のあるSIer(エスアイヤー)が目立つ。例年ならば、学校関係者も多く来場するが、今年は比較的少なく、特に国公立関係者はほぼいない。

 以前は、製品についての初歩的な知識を持つ人が訪れていたが、その知識を持たない来場者が増えた。スクールタブレットなど端末があらゆるところで利用されるようになり、関わる業者が増えたからだろう。手応えはいまひとつだ。ターゲットがずれていた感じだ。名刺交換枚数は例年と比べ7割減だ。

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