在宅時間増加による消費行動の変化に対応した商材目立つ[口コミ]@ライフスタイルWeek 前編
- 2020/10/1
開催日程:2020年9月2日(水)〜4日(金)
会場:東京ビックサイト 西1・2
主催:リード エグジビジョン ジャパン
出展者数:410社
来場者数:1万6817人
雑貨、インテリア、文具などを集めた展示会「ライフスタイルWeek」では、新型コロナウイルス感染拡大による、ライフスタイルの変化に対応する商品を求めて、ネットショップや小売店のバイヤーが来場した。地方や海外からの来場者は減少傾向だったが、目的意識が高い来場者が集まった。感染症対策商品のほか、在宅時間が増えた男性向けのエプロン、自宅で家族で遊べるゲームなどの展示も見られた。
オリジナルデザイン食器の相談受ける
おぎそ(岐阜県土岐市)
強化磁器メーカーで、保育園や学校で使われている、強くて割れにくい強化磁器を製造している。名刺交換は1日に15人ほど。来場したのは企業やネットショップなどのバイヤークラスの人。このうち2~3件とは具体的な話につながりそうだ。
展示したピーターラビットのデザインの磁器が注目された。ピーターラビットを知っている世代の人には、アレンジに違和感があったようだが、オリジナルを知らない世代の人には新鮮でかわいく見えたようだ。オリジナルデザインの食器を作れるかという相談も受けた。
新商材を求める他業種からOEMの相談
ニフティカラーズ(東京都墨田区)
洋傘・服飾雑貨の企画・製造・販売を行っており、今回で3回目の出展になる。来場したのは実店舗を持たない小規模ネット販売の関係者が多い。その他は小さな問屋さん。1日60社ほどと名刺交換。そのうち1割ほどとは商談に発展しそうだ。
最近はオンライン商談も多いようだが、実際に来場して購入する人がまだまだ多い印象だ。別業種からのOEMの相談もあった。今売れる商材がないので、傘をOEMで作ってみようと考えているようだ。例えばネクタイの会社で、現状テレワークが多くネクタイが売れないので新しい商材を探しているという。今回は傘の出展は我が社1社だけなので、より話が集まったのかもしれない。
子ども向け商材を扱う企業などが来場
SATOMI SUZUKI TOKYO(東京都港区)
メイドインジャパンの商品開発を行っている。バイリンガルカードゲーム『もしもしカードゲーム』を紹介した。繰り返す言葉に着目したカードゲームで、もともとはインバウンド需要向けの商品だったが、日本人が英語を学ぶ教材として提案している。書店、知育教育系など、子ども向け商材を扱う企業の関係者が来場した。日本語学校の教材としての相談もあった。
1日目の名刺交換数は30件ほど。そのうち2〜3割とは具体的な話になりそうだ。目的意識がある人が多い印象だ。しばらく展示会がなかったので、何かを探そうという欲求は強いようだ。
『おうち時間』に付加価値をつける商材が注目
ソネングラスジャパン(東京都世田谷区)
南アフリカ製のハンドメイドのソーラー照明の販売代理店で、今回で出展は2回目。来場者の多くは実店舗のインテリアショップの関係者。メディア関係者からも注目された。
来場者は商品を価格ではなく、『今、消費者にどういうストーリーが響くのか』を意識して選んでいる印象がある。アウトドアシーンの提案で注目してもらえそうだ、という声があった。また防災という観点でも注目された。一方、フラワーアレンジメントとも親和性が高いので、教室の関係者からも相談があった。『おうち時間』に付加価値をつけるものが注目されている。どんな年齢層、季節にも対応でき、アレンジの幅が広い点も好評だった。