介護・医療業界でもIT化の流れ[口コミ]@医療と介護の総合展 前編
- 2020/3/17
- 医療と介護の総合展(メディカルジャパン), 幕張メッセ
会期:2019年10月23日(水)~25日(金)
会場:幕張メッセ 国際展示場1~3
主催:リードエグジビションジャパン
出展者数:610社
同時開催:ヘルスケア・医療機器 開発展、医療機器・設備 EXPO、病院運営 EXPO、医療 IT EXPO、介護&看護 EXPO、地域包括ケア EXPO
医療と介護に関わるあらゆる製品・技術・サービスが出展する総合展。「ヘルスケア・医療機器開発展(メディックス)」から発展した展示会で、「医療と介護の総合展」の総称がつけられたのが昨年から。年二回、東京と大阪で開催される。来場者は医療関係者や介護関係者、医療機器メーカーなど。介護現場や医療現場での自動化やIT化に関心が集まった。
出展者同士でつながりたかった
Uipath(東京都千代田区)
大規模な展示会への出展は初めて。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)業界はすでに市場が成熟しているため、RPAの製品を医療分野に特化して展開しようと出展した。
働き方改革に対応したいが、何をするべきか分からないという人が多い。同時に、すぐに効果が出るようなものが求められている。
もっと出展者同士のマッチングを現場レベルですすめ、さまざまな業界の人と協力すれば、マーケットに真摯(しんし)に向き合えると思う。
看護師、病院の事務担当が中心
河淳(東京都中央区)
初出展。「国際モダンホスピタルショウ」の方が規模は大きく、来場者も多いが、こちらは来場者の専門性が高い印象。来場者は看護師、病院の事務担当が中心だ。薬剤師にも来てほしかったが、あまりいなかった。医療関係が8割、介護関係が2割という感じ。
現場では、配薬を管理するシステムが求められ、人為的ミスの防止が喫緊の課題だ。来場者の要望は細かく、施設によっても異なるので、それぞれ対応するしかない。
情報セキュリティの危うさ 医療業界の課題だ
サン電子(名古屋市)
医療分野の展示会には初出展。産業用の製品を、医療分野に転用できないかと思って試験的に出展した。来場者は医療系の情報システム事業者が中心だ。
遠隔医療に対する来場者の関心が高く、過疎地での仕様が期待されている。地方の医師からは、こういうものを求めていたとの声もいただいた。
一方で、医療業界の情報セキュリティの危うさが気になった。対応しきれていないところが多いのが現状で、サイバー攻撃を受けダメージを負った例もあり、対策は非常に遅れている。
ビッグサイトでの開催を希望
テクノ高槻(大阪府高槻市)
5回目の出展。来場者は医用機器メーカーが中心だ。医療機器・家庭用マッサージ器の需要が増しており、足のケアに注力する人が多い。
出展のたび、数件は取引につながるが、今回は今までと比べると来場者が少ない。昨年のビッグサイトでの開催の方が、出張帰りなどのついでに来場することができるようで、来場者が多かった。