人手不足対応の製品・サービスに高い関心[口コミ]@国際物流総合展 ‐INNOVATION EXPO‐ 前編
- 2020/6/2
- 国際物流総合展, 東京ビッグサイト(東京国際展示場)
会期:2020年2月19日(水)~21日(金)
会場:東京ビッグサイト 西1・2
主催:(一社)日本能率協会
出展者数:225社
来場者数:2万1834人
同時開催:ProLight & ProVisual
物流業界の専門展示会。1994年の初回以降、隔年開催していたが、東京オリンピックによる会場の使用制限の関係で、規模を縮小し連続開催。さらに新型コロナの影響で来場者は激減した。ネットショッピングの需要拡大による小口配送の増加で、物流現場での労働力確保は喫緊の課題となっている。人手不足や保管効率といった課題に対応する物流機器やシステムなどの製品やサービス、近未来の物流倉庫で使われることが予想されるロボットが、来場者の注目を集めた。
輸出関連の梱包事業者が来場
親和パッケージ(神戸市)
包装・梱包メーカーで10回以上出展。今回は従来の10分の1の時間で組立可能なスチール製容器『スチコン』をメインに展示。来場者は輸出関連の梱包事業者が中心。梱包資材の費用を下げたい、輸送の資材を倉庫での保管にも使いたいとの声があった。
4月の派遣法改正を踏まえ 提案
シスプロ(大阪市)
総合アウトソーシング事業を行っている。今回で5回目の出展。4月の派遣法の改正で「同一労働同一賃金」が徹底される。これにより派遣スタッフの賃金は1~2割上がるとみられている。今回はそれを踏まえ、雇用サポートなどの提案を行った。
来場者は1日100人ほどで物流の関係者全般。特に倉庫業は派遣スタッフが多いため、その対応策に多くの関係者が興味を示し、反響もあった。前回よりも来場者は少ないが、手応えは感じている。
安全対策への商品に関心集まる
長谷川刃物(岐阜県関市)
5回目の出展となる刃物メーカー。今回は段ボール専用カッターをメインに展示。倉庫作業の際に、通常のカッターよりも安全で切れ味がいいと評判だ。安全対策のための機器の導入には莫大な費用がかかる。我が社のカッターは1個500円からなので、導入しやすい。現場では安全面が重視される傾向にあり、安価に安全対策できる製品として引き合いは増えている。
また最近の需要としては、異物混入への対策。カッターの刃が折れて荷物の中に入ってしまう事例は少なくないようだ。そこで今回は大々的に「異物混入・ケガ防止せよ!!」とアピールした。新しい市場をうまく開拓できた。新型コロナの影響でガラガラだったらどうしようと心配したが、実際はそれなりに多かった。
お笑い芸人のプレゼンで来場者増
住友重機械搬送システム(東京都港区)
10回以上出展しているクレーンメーカー。これまでの自動倉庫とは異なる高密度保管システムを展示。これにより、保管効率の改善につながる。一般的に棚と棚の間をフォークリフトが走るが、通路が無駄なスペースになってしまう。我が社の提案はそのスペースを圧縮し、収納量を倍にする画期的なものだ。
今回、商品プレゼンを初めてお笑い芸人に依頼した。笑いもあり、人が集まりやすいことが分かった。1回で100人ほどが集まり、10回のステージで1日1000人ほどが聞いてくれた。