直接商談やデモを求めて来場者が増加し、手応え感じる出展者[口コミ]@関西ものづくりワールド 前編

展示会名:第24回 関西 ものづくり ワールド
会期:2021年10月6日(水)~8日(金)
会場:インテックス大阪
主催:RX Japan
出展者数:810社(予定)
来場者数:1万6906人
構成展:関西 設計・製造ソリューション展、関西 機械要素技術展、関西 ヘルスケア・医療機器 開発展、関西 次世代 3Dプリンタ展、関西 ものづくりAI/IoT展、関西 工場設備・備品展、関西 計測・検査・センサ展

 製造業界の展示会「関西ものづくりワールド」には、機器や設備、部品のメーカー、商社が集まった。コロナ下でテレワークを進め、日常的な業務を全てリモートにした企業もあった。新規顧客の開拓は、オンライン商談やセミナー、メルマガ、オンライン広告へ出稿、動画など自社サイトのコンテンツ拡充から、集客につなげる企業が多かった。多くの出展者が展示会の来場者がコロナ下の前回と比べて増えたと話し、手応えを口にした。


ブース来場者は初日500人、2日目が1000人

アールテクノ(東京都国立市)

 製造業向けオフショア開発や海外エンジニア派遣などを担っており、この展示会には毎年出展している。東京で春に開催された際と比べると、今回は来場者は増えている。危機管理や人材不足に悩む製造業をターゲットにオフショア開発を紹介した。国内での技術者不足を解決するため、人件費の安いインドやベトナム、フィリピンの設計や開発業務に対応する技術者をマッチングしている。企業にとっては、現地法人を設立したり、費用をかけたりせずに、専用のエンジニアと開発ルームをもてるようになる。ブースには初日に約500人、2日目は約1000人が訪れた。コストや設計のレベルに関する質問が多い。どんな材料かなど、仕様も含めて考えられる設計者が求められている。

 コロナ下での営業活動は、既存顧客へのテレアポが中心だ。オンラインか、直接訪問するかは相手先の企業に応じて、どちらにも対応してきた。


3日間で約5000人がブースに来場

ウイングアーク1st(東京都港区)

 ソフトウエアの開発から販売まで行うベンダーで、今回は業務効率化を支援する文書活用ソリューションとデータを集約し可視化するソフトを紹介した。製造業の現場には、手書きの注文書や日報といった紙の文書やエクセルなどの電子データがある。そうした文字やデータをまとめてデータ化し、自動で仕分けと保管をする。また、あちこちに分散されているデータソースを集約し、グラフなどで可視化することで稼働状況や達成率の共有や分析などもでき、次の戦略や対策に活用できる。会場では、実際に触って体感してもらった。

 コロナ下での展示会は厳しい状況だったが、今回の3日間は大盛況だった。2日目が多く、3日間で約5000人は来場したと思われる。大盛況だ。「データは取れるが、活用する時間が取れない」「こんなのが欲しかった」といった声をもらった。まだIoTに慣れていない人、IoTをどう活用していいのか分からない人が多いと感じた。

 コロナ下で我が社は営業活動を含めて完全リモートになった。オンラインの環境が整っていることが今後の強みになると思う。また、毎日セミナーを開催し、1回に10~20人の参加者がいるので、ここから集客につなげてきた。


3日間でパンフ2000部を配布

アルム(石川県金沢市)

 製造過程の自動化、ロボット化事業に取り組んでおり、 7年かけて実用化に至った、NCプログラミング完全自動化AIソフトウエアを紹介した。CADなどの図面データを入れて、これまで手作業だったコード入力を自動化する。見積書も作業指示書も工程表も、OKボタン1つで進めることができる。多くの金属加工業の現場で、時間もコストもかかるプログラミングを自動化し、作業とコストの課題を解決してほしい。加工工程を管理をする人や商社の人がブースを訪れた。また、会場から中国や台湾など海外へのライブ配信をしてもらい、興味を持ってもらえた。パンフレットは、3日間で約2000部配布できたので、かなり手応えを感じている。特に実演には、来場者が集まり、ここまで自動化できるのかと驚きの声が上がった。ファナックや三菱の制御などに対応しており、8割のメーカーのマシンに対応が可能だ。競合他社と比較しても、自動化においてはこれが一番進んでいる。

 コロナ下でも販売代理店が動いてくれた。営業メンバーは10人いるが、電話、メールなどで既存の顧客を中心にアプローチした。もちろん、Zoomを使ったウェブ会議では、画面でAIの自動化の様子を見せることができたので、進めやすかった。


コロナ下の営業はウェブでの実演が中心

日本3Dプリンター(東京都江東区)

 アメリカのメーカーの3Dプリンターなどを販売している代理店で、試作品、サンプルづくりに使用される低価格で高精度の3Dプリンターやスキャナーなどを紹介した。スキャナーは、エンターテイメントの分野では人の顔をスキャンしてグッズやフィギュアをつくったり、文化財をスキャンしてデータ化したりする際にも利用されている。ブースには我が社の製品を調べてから見に訪れる人もいた。他社製品に比べて約50万円と圧倒的に低価格なところが注目を集めた。どのメーカーの樹脂でも使用できるという汎用性の高さもアピールできる点だ。

 3年前くらいから展示会へ出展を始め、2021年は、大阪以外には名古屋、東京にも出展した。コロナ下の営業は、ウェブでの実演を中心に進めた。Zoomなどで製品を見てもらい、質問などを受けて答える。その点では営業活動の効率はいい。

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