AIの実用化望む人増えるも、道半ば[口コミ]@Japan IT Week 秋 後編

出展者の口コミ、前編はこちら


例年に比べ来場者少ない

住友電工情報システム(大阪市)

 今回提案したのは、エクセル業務を簡単にシステム化できるツールだ。来場者は情報システム担当者が中心だが、システム設計や営業など別事業部から来場する人もいた。

 エクセルに悩む人は多いが、この展示会には興味本位の人が多く、商談には至らなかった。一方、押し出さなかった電子承認サービスに関して質問が多く寄せられ、関心の高さがうかがえた。

 今回は来場者が少なく、見込んでいた人数に届かなかった。祭日が重なったせいか、天候のせいか、満足とは言えない。


離職率の高まりをAIで軽減

HuRAid(東京都台東区)

 出展は2回目。総務・人事を狙って出展したが、来場者はマーケティング担当が中心で、情報システムの担当がメインだった。「HREXPO」に出展した際、人事・労務の担当と話をしたところITリテラシーの低さが目立ったため、今回の「AI・業務自動化展」に出展したのだが、満足な結果は得られなかった。

 展示したのは、AIを用いて退職を防止するもので、モチベーションの低下から起こる勤怠のぶれをAIが観察し、退職を考える社員を察知するものだ。退職希望者の早期察知で、十分なフォローを行うことができる。

 来場者は、新卒の退職率の高さに悩んでいる。3年以内にやめる新卒が30~40%と、流動率の高まりを感じる。特に中小企業ではその流れが顕著だ。


AIに注目集中 他の展示の来場者減

アクティブコア(東京都港区)

 毎年秋に幕張メッセで開催されるため、都心から離れる分熱心な来場者が多い。春は情報収集目的の来場が多い印象だ。来場者層が幅広く、説明に時間を割かれるが、AIを活用したマーケティングツールに興味を持ってくれる来場者も多い。

 人手不足の対策は、徐々に大衆化しており、大手から中小企業まで、導入に積極的な企業が増えている。

 「AI・業務自動化展」の人気が高い一方で、「Web&デジタルマーケティングEXPO」は目当てとする来場者が減ったのか、例年よりも盛り上がりに欠けた。


業務効率化に新ソリューション提案

日本システム開発(名古屋市)

 5回目の出展で、来場者は企業のシステム・IT関係者。社内のシステム間の連携に課題を抱える来場者が多く、それらの事務作業をRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)によって自動化したいという需要があった。総務や経理で行う給与計算や請求処理もRPAで自動化が可能だ。

 RPAを導入する企業は2万社とまだまだ少なく、RPAという単語を初めて聞いた来場者も少なくなかった。一方で、医療業界でも需要が高まっており、医療業界からの問い合わせが増加している。全体的に、働き方改革と人手不足対策で、業務効率化に真剣に乗り出す企業が増えている印象だ。

出展者が挙げた競合展示会
AI・人工知能EXPO
2020年4月1日(水)~3日(金)
@東京ビッグサイト 南展示棟
主催:リード エグジビション ジャパン

Japan IT Week 春
2020年4月8日(水)~10(金)
@東京ビッグサイト
主催:リード エグジビション ジャパン

Interop Tokyo
2020年4月13日(月)~15日(水)
@幕張メッセ
主催:Interop Tokyo 実行委員会

HR EXPO(総務・人事・経理Week内)
2020年4月15日(水)~17日(金)
@東京ビッグサイト
主催:リード エグジビション ジャパン

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