来場者数過去最多[口コミ]@AUTO SALON 前編
- 2020/5/5
会期:2020/1/10(金)~12(日)
会場:幕張メッセ 全館
主催:東京オートサロン実行委員会
出展者数:438社(展示車両800台)
「東京モーターショー」と双璧を成す、カスタムカーと関連製品の展示会。カスタムカー文化の確立を目指して1983年に「東京エキサイティングカーショー」として始まり、現在の「東京オートサロン」に改称されたのが87年。来場者は昨年比で1・6%増で過去最多を記録した。
初日から家族連れの姿も目立った
オートテクニックジャパン(栃木県芳賀郡)
四輪車・二輪車・汎用製品の研究開発、品質を支援。初日は業界関係者の日だったが、既に一般の家族連れの来場もあった。ブースには招待した自動車・部品・設備メーカーが来場した。近年は大手メーカーの出展も増え「東京モーターショー」との違いがなくなりつつある。前回はクリアファイルを2万枚配った。今回はそれ以上のペース。
新たな需要発見
シンコー(名古屋市)
初出展。もともと椅子の生地を扱っており、市場を開拓するために自動車のシートクッションを新たに開発した。インテリア向けの商材があり、それをうまく自動車関連の製品に派生できないかと考えている。これから一般販売するにあたり、改良するのに来場者の反応を確認するために出展した。来場者はディーラーや個人客が中心で、あとは張替え業者などもブースに訪れた。小売店も来場したが、反応は微妙。一方で、シートクッションよりもシートを本革へ張り替えたいという需要があることが分かった。ゆくゆくは張り替えをサービス化していきたい。初出展ながら、手応えはまずまず。今後にどうつなげていくかが課題だ。
カスタムカーの祭典の色薄まった
同じく出展している「大阪オートメッセ」はかなりカスタム寄りだ。ハイエースのカスタムを専門に行っているためファミリー層がターゲット。実際に家族連れは多い。人も荷物も積めるファミリーカーに需要があり、3列目のシートを付けたいという声も多い。この展示会は以前は自動車メーカーの出展はなかったが、今は大手がこぞって出展している。カスタムカーの祭典という色合いは薄れてしまった。時代によって自動車メーカーや、イベント自体の立ち位置も変る。
告知効果大きい
ベロフジャパン(東京都世田谷区)
自動車のライトメーカー。2000年代前半は毎回出ていたが、それが数年おきになり、今回は4年ぶりの出展となる。展示会は自動車関連のほか、アウトドア系の展示会にも出展。代理店は海外の展示会に出ているところもある。関係者メインの初日は、販売代理店やカー用品店の担当者が来てくれた。新規につながることはあまりないが、例年だと2日目以降は海外のバイヤーが訪れる。来場者が関心を示したのは後付装着できる車載用暗視モニター。海外製品で日本の総代理店としてアピールした。想像以上の反響があったので、自社でも開発を進めている。国内ではユーザーは減っているが、中国をはじめとするアジア圏の売り上げは伸びている。まだメイドインジャパンというだけで売れる時代だ。 今回は初めて本格的にブース物販を企画し、SNSで告知したところ、それを目当てに朝一から一般が来場。目玉商品は360度カメラで、通販サイトよりも安く販売した。海外来場も多く、中東からの来場者が4台まとめて購入。うまく集客につなげることができた。