出展者の口コミ、前編はこちら

一般客目線の意見聞ける

萩原テクノソリューションズ（名古屋市）

　リード社の展示会は商談につながることが多くいつも出ている。違った顧客層と出会えると考え、この展示会に出展した。一般が多く、今回は知名度向上に主眼を置いている。商談としては、具体的な話はなかった。ノベルティで3機種対応のスマホ充電器を配ったが、それだけ目当てに来る来場者もいたのが残念だ。

　位置情報を把握するシステムを出展し、観光客、車両、ペット、保育園児などさまざまな業種に市場性があることが分かった。共同出展の萩原エレクトロニクスで出している画像認識が最も関心を集めた。一般も多いので、企業ではなく一般目線で日常の困りごとを聞ける良い展示会だ。

インフラ設備の情報化で効率化

応用地質（東京都千代田区）

　一昨年前から積極的に展示会へ出展。来場者はネクスコなどの道路関係、ガス会社、ゼネコンなど、インフラ系の会社だ。今回は埋設管の情報サービスを展示。インフラ設備を調査しその情報をデータベース化して提供する。不正確なことが多い自治体の埋設管の情報を正確に把握したいという要望は多い。

　最も多いのが、地面を掘りたいので地中に何があるかを知りたいという需要。最近は無電柱化に関する依頼も増えている。また、来場者が関心を示したのはコネクテッドカーによる道路の長寿命化だ。集めた情報により乗り心地の悪い道から優先して舗装する計画を立てることで、効率化にもつながる。手応えはまずまずで、名刺交換は一日100人くらいだった。

業界のくくりがないのが良い

FDK（東京都港区）

　次世代の全固体電池をPRし、次年度の量産に向け、より多くの人との出会いが必要と考えて11年ぶりに出展した。普段は専門展メインだが、この展示会は業界のくくりがなく、幅広い来場者と出会える。IoT関連の出展者が多いのも好印象だ。来場者だけでなく、出展者も顧客になりえる。

　10年前の出展企業は、電機メーカーだったが、今は他業種他業界にわたり、様変わり。IoT出展も多く、社会の未来を示す展示会で、展示会自体が、良い方向に向かっていると感じる。

ものづくり企業はやや場違い

クリモト（愛知県岩倉市）

　ものづくりの会社で、初出展。周りはソフト開発会社が多く、ハードの会社で新規顧客開拓はあまりやらない。来場者からは具体的に何かを作ってほしいという要求は多くないようだ。商談会ではなく、企業が持つ技術の発表の場という感じ。学生も多く、対象外の来場者は多い。

　顧客の要望は短納期、安価、上質な施工。対応できるように最先端の設備を整えている。意外なところでは下着や眼鏡メーカーなど、取引のない業界から声がかかった。異業種の人と話すのは面白いし勉強になる。

　ここは専門展ではないので新しい業界の人と出会えるが、少し場違いな感じもあった。次回出展するなら、少し工夫したい。名刺交換は2日で200枚。