展示会名:OTOTEN AUDIO&HOME THEATER FESTIVAL 2019
会期:2019年6月29日(土)・30日(日)
会場:東京国際フォーラム
主催:(一社)日本オーディオ協会

 オーディオマニア向け音響設備の展示会「OTOTEN AUDIO&HOME THEATER FESTIVAL」は、高級製品や最新技術を搭載した新商品が集まった。

▲会場は東京国際フォーラム

 10社共同で出展した完実電気(東京都千代田区)は、1380万円のスピーカーを聴き比べられるコーナーを設置した。石黒元章主任は来場者について、「50代以上のオーディオマニアの富裕層が多いが、若い人たちも来てくれた」と話した。近年のアナログレコードのブームを受けて、主催者が若者層の集客に力を入れたことが集客につながったようだ。

▲チェコやロシアから輸入して販売するテクソル(浜松市)の真空管

 音楽にこだわりのある人が集まるイベントとあって、マニアックな製品の展示も多かった。「若い人に真空管の良さを伝えたい」と話したのは、アンプに搭載する真空管をチェコやロシアから輸入して販売するテクソル(浜松市)の大西一実さんだ。アンプを自作する人や、レコードの収集家にアピールしながら、真空管アンプを体験したことがない若者に認知を広げるために出展したという。

 オーディオアクセサリー関連5社で出展した前園サウンドラボ(東京都中野区)は、ケーブルを展示した。ケーブルをつなぎ替えて音の違いを実感してもらう実演をした。「高級オーディオに手を出すのは難しくても、ケーブルを替えるだけで音は変わる。音を楽しむ手始めにしてもらえれば」と前園力社長は話していた。

 出展者にもマニアは多い。CSポート(富山県富山市)の町野利道社長は72歳。経営していた会社を引退した後、2014年にオーディオの会社を起業した。オーディオは若い頃からの趣味だという。扱うのはハイエンド向けの製品なので、全部そろえると1000万円を超える。「音を聞き1年かけて検討し、気に入ったら購入してもらえればいい。聴き比べてほしい」と話した。

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