1年で海外拠点設立 奥谷金網製作所【海外展示会挑戦記】
- 2018/8/8
奥谷金網製作所(神戸市)
@ハノーバーメッセ(独)

わずか1年で海外拠点設立した奥谷金網製作所
金属板に穴を開けたパンチングメタルや、金網を製造する奥谷金網製作所(兵庫県神戸市)は、アメリカの金属加工機などの展示会「IMTS 2012」に出展し海外市場に進出する糸口をつかんだ。会場に訪れた現地メーカーの担当者が商品の加工技術に注目し、会場で出会った日系商社の社長からは、アメリカに営業拠点を置くよう打診を受けた。1年後、シカゴ事務所を設立し、翌年にはドイツ・デュッセルドルフにも事務所を設立した。

奥谷 智彦社長
海外に初めて出展したのは2012年の「ハノーバーメッセ」だった。以降、「IMTS」「Fabtech」(アメリカ)、「中国国際造紙科技展覧会」(中国)、「Weftec」(アメリカ)などに出展し、年商10億9000万円のうち5%を海外で売り上げるようになった。全体の売り上げも前年比1割ずつ伸ばしている。
海外の展示会に出展する際は2~5人で参加しており、1回の出展に対しては渡航費用を含めて、200万~500万円をかけている。
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20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。