認証マーク取得いよいよ販売攻勢 アイカムス・ラボ【海外展示会挑戦記】
- 2018/8/25
アイカムス・ラボ(岩手県盛岡市)
@MEDICA(独)

片野 圭二社長
EUの基準を満たす認証マークを取得し、販路を拡大
微量の液体や試薬を計量して分けるための実験器具「高性度軽量電動ピペット」を製造するアイカムス・ラボ(岩手県盛岡市)は、3年前に出展した国際医療機器展「MEDICA」(独)が初の海外展示会だった。国内の医療メーカーに好評だったため、海外に販路を伸ばそうと考えた。
地元の医療機器メーカーと合同で出展し、4日間で40カ国、80人と名刺交換した。韓国や台湾の医療メーカーとつながり、韓国の分析機器メーカーと取引が始まった。
出展費用は、5×10mのブースで300万円。合同出展なので1社あたり150万円だ。5人で参加し、渡航費と宿泊費は1人40万円ほどだ。
昨年、EUの基準を満たしていることを示す「CEマーク認証」を取得し、アメリカの大手代理店を通じて世界中に販路を拡大した。国内販売数3000本に対し、海外は今のところ1割だが、体制が整った今、ここから一気に攻勢に出る。
「日本で成功してから海外進出するようでは遅い。海外は日本の何十倍もの市場がある」(片野圭二社長)
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20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。