ECサイト関係者が多く来場[口コミ]@東京インターナショナル・ギフト・ショー 春 前編

展示会名:第91回 東京インターナショナル・ギフト・ショー 春 2021
会期:2021年2月3日(水)~5日(金)
会場:東京ビッグサイト 西・南展示棟
主催:ビジネスガイド社
出展者数:1432社

 ギフトと生活雑貨の展示会「東京インターナショナル・ギフト・ショー 春」には、文具・雑貨、アクセサリー、美容品、陶器、キッチンウェア、電化製品、撮影用品、園芸用品、商社、IT関連などが出展した。雑貨や家電、家具、本などの小売店や百貨店、ブライダル、テレビショッピングの関係者が来場し、特に、在宅時間を快適に過ごすための商材として、スタンドライトや観葉植物、化粧品に関心を寄せていた。

 60社がオンライン出展へ変更した一方で、会期直前に出展を決めた企業も5社あった。初出展の企業も多く、これまでとは異なる業界と商談ができたという声も聞かれた。


地方からの来場はなかった

エポックケミカル(埼玉県久喜市)

 文具を販売している。ブースには文具店や雑貨店、ノベルティを探す人が訪れた。蛍光ペンやノンアルコールの除菌スプレーは、雑貨店の注目を集めた。例年は文具の卸売や小売店も来場するが、今年はいない。地方からの来場者もいない。

 昨年は展示会の開催がなく、オンライン商談会に参加したが、商品はほとんど売れなかった。


家電量販店やECサイト運営者が来場

MILLIONS(東京都品川区)

 商社で、新規に輸入した商品を紹介するために初めてこの展示会に出展し、3Dプリンターや車内カラオケ器具などを紹介した。マーケティングと先行販売を兼ねてクラウドファンディングをして目標金額を達成した商品だ。

 ブースには家電量販店やガジェットを扱っている人、ECサイト運営者らが訪れた。ネット販売が主流なので、新型コロナによってネット販売の需要が高まった影響で、売上は達成できた。パンデミックの期間中は、輸入には問題なかったが、輸出ではアメリカ到着後にロックダウンによる従業員不足の影響で物流関連が滞り、商品到着まで時間がかかることがあった。今後は卸売にも注力する予定だ。


初日は40人がブースを訪れた

丸モ高木陶器(岐阜県多治見市)

 陶器を製造、販売しており、初めてこの展示会に出展した。『焼き物にイノベーションを起こす』というテーマで製作した陶器や、温度によって色が変わる陶器などを展示した。人気のある温度が変わる陶器は、昨年1月に販売を開始した翌月には中国製のコピー製品も出回るようになった。紹介動画はTwitterで700万回再生を記録するほど人気が高い商品だ。

 ブースには百貨店の関係者や、ECサイトで工芸品を扱っている人が訪れ、日本の四季をテーマにした商品に関心を寄せていた。来場者数は1日40人ほど。初日は人が多かったが、3日目は少ない。来場者数が多いと聞いて出展したが、例年の4分の1だそうで、複雑な心境だ。


OEM先の新規開拓ができた

SING(福岡県太宰府市)

 シリコンゴムの製造・成形を行っている。「IFFT」に出展予定だったが開催中止となったために、この展示会に出展した。完成品の販売店探しとOEM先の新規開拓のために出展した。キーホルダーや器などの道具や製造に使用する金型などを紹介した。

 「IFFT」だとアイデアの商品かの相談が多かったが、この展示会では工業部品の製造に関する相談が多い。金型を展示したことでOEMの話につながりやすくなっているようだ。また、ベビー用品を扱っている会社から、現在使用する海外製から国内製に切り替えたいという相談もあった。来場者数は少ないが、OEM先の新規開拓など、出展目的は達成できた。


出展効果は予想以上に良い

サンアート・クリエイト(東京都葛飾区)

 ディスプレイ業だが、新型コロナの影響でイベントや展示会が中止になり仕事が激減した。今回は、売上創出のため、別事業で販売し始めた移動式の売場什器と白色の段ボールパーテーションを展示した。本業である空間装飾のノウハウを生かして開発した商品だ。移動式の売場什器は百貨店やテナント管理の担当者から注目を集めた。白色の段ボールパーテーションは医療機関や学校の保健室で使用されている。段ボールのため軽量で、女性でも簡単に組み立てができる。

 3日間で50人ほどがブースに来場した。例年に比べると全体の来場者数は激減しているが、目的意識を持つ質の高い人だけが来場しており、出展効果は予想より良い。来場したディスプレイ業者の中には、現在も全く仕事がないところもある。我が社は自社倉庫を備えていないので、自社倉庫を備えた同業社と協業の話もあった。

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