緊急事態宣言下ながら過去最多の出展者数[口コミ]@建設・測量生産性向上展 前編

展示会名:第3回 建設・測量生産性向上展(CSIP-EXPO 2021)
会期:2021年5月12日(水)~14日(金)
会場:幕張メッセ 国際展示場1~3、屋外展示場
主催:建設・測量生産性向上展実行委員会
出展者数:285社
来場者数:3万2316人

 建築や測量の技術や製品、サービスが並ぶ「建設・測量生産性向上展」には、建設、建築、測量、土木業界、商社、広告代理店などの関係者が集まった。緊急事態宣言下ながら3万2000人以上が来場、過去最多となる285社が出展した。建設と測量業界をつなぐことから注目度も高い。DX促進、業務効率化、労働環境を向上させるための、ARやドローン技術、デジタルサイネージ、遠隔モニタリングに関心が寄せられた。来場者数は前回よりも6000人ほど少ないが、出展者からは手応えを感じた、質が高いなどの声も多数聞かれた。


1日に100人ほどと商談、手応え良好

ナヴィック(名古屋市)

 計測機器、工事保安用品のレンタル・販売・設置業務を行っている。コロナ下に展示会情報を収集する中で、この展示会が最も来場者が多いと聞き、初めて出展した。投影したい映像をデータを自由に映し出せる工事案内板が、建設会社や商社の関心を集めた。工事現場では直接数字には表れないが、発注者や現場近隣者へのイメージアップという課題がある。どんな工事をどのように行っているかを分かりやすく伝えることは業界としては不断の課題だ。道路工事現場を想定しているが、水道工事や他の工事関係者からの需要があったのは収穫だ。商談まで進めたのは1日100人ほどで、成約までの感触がありそうなところも多く、手応えはいい。

 コロナ下で訪問営業ができなくなったため、HPとチラシの充実を図り、電話営業で休眠顧客の掘り起こしに注力する。商材との取り合わせが悪く、オンライン営業はほぼしていないので、新規の獲得はリアル展示会が主で、今後も変わらないだろう。


簡易的なブースのせいか手応え少なく

レグラス(東京都新宿区)

 カメラ用画像処理IPや設計支援ツールをなどを開発する。コロナ以前は年に6回くらい展示会に出展してたが、この展示会へは初めての出展だ。建機やフォークリフトに後付けする、衝突防止用のAIカメラを紹介した。画角は120度と360度の2種類だ。来場者の需要は安全対策。国土交通省が運営するNETIS(新技術情報提供システム)による情報共有が推奨されている背景もあり、建設に関わる人の関心は高い。

 出展の手応えはあまりない。他の展示会で人流を抑えるためブース装飾を簡易にしてほしいという指示があったので、今回も簡易な展示にしたが、他の多くの出展者のブースは派手だった。ブース装飾のデメリットが大きかったようだ。


名刺交換は1日40~50人ほどで想定より多く満足

ヤマト広告(大阪市)

 建設現場用デジタルサイネージを提供しており、この展示会には出展するのは3回目だ。コロナ下で展示会情報を集めていたが、どこも来場者数は少ないと聞いていた。そのため名刺交換も少なく想定していたが、1日40〜50人ほど交換できたので満足している。建設業界においてサイネージは新しい商材で、特にゼネコンなどは関心を寄せる人が多い。安全啓発が目的だが、現場が官公庁関係ならば国へのアピールにもなるという点や、業務効率化できる点からも興味を引くようだ。

 コロナ下ではメルマガに力を入れた。工事現場は屋外で密にもならないので、変わらずに動いているようだ。納品数もコロナ前後であまり変化はない。


ブース来場は1日数十人

ネクステラス(札幌市)

 建設ICTや3次元データを作成、サービス・システムを開発しており、この展示会には初めて出展する。カラーコーンや看板などの仮設材、重機など、現場に実物がなくても手軽に3Dモデルを配置して手元で確認できる、スマホアプリを紹介した。AR(拡張現実)は建設業界では目新しい技術で、建設業界向けのアプリだが、建築業からの関心が集まったのは意外だった。ブースには1日に数十人と、予想以上に多くの人が訪れた。

 リード獲得から成約という流れになりにくい商材だが、導入するという声は多い。業務効率化を実現するという点よりも、企業のチャレンジとして取り入れたいという来場者の強い姿勢が感じられた。建設業界ではAI技術なども未発展、今後は異業種の技術を取り入れていきたい。

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