金型の専門展 青海で開催[口コミ]@インターモールド 前編

展示会名:インターモールド
会期:2019年4月17日(水)~20日(土)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:(一社)日本金型工業会
出展者数:462社
来場者数:3万2879人
併催:金属展、金属プレス加工技術展

 30回目を迎える金型専門見本市。金型の設計・製造から修理・保全、改善まで一連の工程を集約させた展示が行われた。金型製造技術、ロボットや自動化装置、工具や治具、加工技術、生産管理など金型にまつわる商材を求め、金型・部品加工メーカーや商社、自動車や半導体関係者が来場した。出展者からは海外来場者の増加や自動化・効率化・省人化ニーズの高まり、青海展示棟に移り来場者が減った印象などが指摘された。


医療・食品業界からのニーズ伸びる

オカノブラスト(大阪府堺市)

 金属表面加工の会社。営業担当がいないので、展示会で顧客の新規開拓を行っている。特に表面改質展とインターモールドは相性がいい。

 伸びている顧客は医療・食品分野だ。異物混入に神経質になっていて、テフロン加工やフッ素コーティングはここ4 ~5年で引き合いが一気に増えた。 5回目の出展だが、今回は青海に移ったせいか来場者が減った印象。1日の名刺交換枚数は多くて40~50枚。


マンネリ化は否めない

Aiソリューションズ(大阪府東大阪市)

 直線軸XYZに回転傾斜軸の2軸を追加した5軸加工と呼ばれる技術を扱う。

 10回以上出展しているが、例年より来場者の入りが悪い印象だ。業界自体が大きくなく、毎年同じメーカーが出展、同じ来場者が来がちな面もある。この展示会だけでなく、メカトロテックジャパンやJIMTOFも似たところがある。大阪との違いは特にない。

 来場者層は金属加工業者、金型、試作、部品製造といった中小企業が多く、現場の人から経営陣まで満遍なくいた印象だ。名刺交換枚数は1日20~30枚程度。


現場関係者は土曜日

インターナショナルダイヤモンド(東京都大田区)

 地元の町工場向けにダイヤモンド製の極細やすりを提供している。現場の人たちのニーズから生まれた商品なので、一般の人を含め注目されている。

 この展示会は平日、特に月末は休めない現場の人より、商社の人が多い。機械要素技術展に比べて商品知識のない人も多いが、商品をうまくアピールできれば大手機械メーカーに提案してくれるので決してむげにはできない。現場に買いたいと思ってもらえれば話は早いが、来場するとしたら土曜日になる。

 青海展示棟は仮設なので手狭なイメージもあるが、通路を広めにとっているので来場者は歩きやすそうだ。駅から近いのもいい。


出展者も顧客になる

中日本炉工業(愛知県あま市)

 インターモールドには15回以上出展している。来場者層は金型関連がほとんどだが、現場の人から経営層までさまざまな人が来た。展示している工業炉は来場者だけでなく出展者からもニーズがあるため、出展の意義が大きい。名刺交換枚数は1日50枚程度。

 近年は工業炉の業界でもIoTやAIが流行しつつあるが、どこから着手していいのかわからない業者が多い。現状は手近な見える化をやるくらいで、機械自体を動かすIoTはまだ先になりそうだ。


出展者の口コミ、続きはコチラ

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