動画やDMで関心を引き、展示会やレンタルで体験へ @バリアフリー
- 2021/11/18
- インテックス大阪, テレビ大阪エクスプロ, バリアフリー, 医療・介護
会期:2021年8月25日(水)~27日(金)
会場:インテックス大阪 6号館A
主催:(社福)大阪府社会福祉協議会、テレビ大阪、テレビ大阪エクスプロ
出展者数・小間数:180社・357小間
来場者数:1万1406人
出展者層:認知症バリアフリー、介護予防、経営課題解決、施設設備、見守り支援、介護ロボット、移動に関する機器・サービス
来場者層:ケアマネジャー、介護福祉士、施設・病院関係者、医師・看護師、福祉機器メーカー・商社、在宅サービス事業者
同時開催:第11回 慢性期医療展 2021、第6回 看護未来展 2021
高齢者や障がい者の福祉に関する展示会「バリアフリー」には、施設や在宅介護の担当者、責任者、ケアマネジャー、レンタル業者が集まった。障がいを持ち車いすに乗った来場者も目立ち、従来とは異なる顧客層に驚く出展者も多かった。新規顧客の獲得は、動画やDMを配信して関心を示した企業に対して、展示会やレンタルで実物を試してもらい、オンラインで営業する手法が主流になっているようだ。
在宅介護向けの電動ベッドを展示したシーホネンス(大阪市)には、福祉機器のレンタル業者、ケアマネジャーが訪れた。特にケアマネジャーが多く来場し、寝心地や操作方法を確かめていた。新規顧客の開拓は、動画の配信と展示会で行う。動画や展示会できっかけを作り、レンタルで実物を確認してもらった後で、商談につなげる。展示会の出展は、介護や福祉分野を中心に、今後も定期的に出展する予定だという。
入浴設備を展示したワクレア(神戸市)には、施設や在宅介護の関係者、またエンドユーザーである一般の障がいを持つ人やその家族も来場した。決裁権のある責任者よりも、現場の担当者が多かった。新規顧客となる施設や医療機器を扱う商社は、展示会のほかオンライン営業で開拓する。動画配信で関心を示した施設に機器を送り、オンライン商談で使い方を案内して試してもらう。コロナ下では、訪問よりもオンライン営業を好む施設が多いと話した。
施設や在宅で使える複数のリフトを展示したアビリティーズ・ケアネット(東京都渋谷区)には、施設のリハビリ担当者、ケアマネジャーが集まった。毎年出展しているが、例年と比べて今年は新規の来場者が多かったという。コロナ下の営業には、既存顧客にダイレクトメールを送信する。オンラインセミナーの配信も始め、配信後には毎回、新規の顧客が増えている状況だ。
展示会とオンライン営業を併用する企業が多い中、実店舗に販路を拡大した企業もある。高齢者向けの着脱しやすい衣服を展示したケアファッション(大阪市)には、実務を担当する介護職員らが訪れた。従来の通販販売のほか、百貨店や商業施設、スーパーなどの店舗に販路を拡大して、新規顧客の獲得を目指す。展示会の出展は毎年続けており、数年前からは展示会を来場者との意見交換の場と位置づけ、商品を改良するヒントを得ているという。