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未病対策にIT 介護用商材の展示会 @Care Show Japan
- 2020/4/3
会期:2020年1月28日(火)・29日(水)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:UBMジャパン
出展者数:約270社
出展者層:介護食材、介護予防・リハビリ用品、高齢者向け生活支援サービス、医療、介護向けのシステム
来場者層:介護・高齢者施設、在宅介護事業者、病院・クリニック・検診機関、薬局、企業の人事・総務・労務担当者
同時開催:イーコマースフェア
介護や医療に関する7展で構成される「Care Show Japan(ケアショージャパン)」では、ITを活用した未病に関するシステムが関心を集めた。高齢者や従業員の脳機能や体調の変化を把握し、病気の早期発見に活用するためだ。また、従業員の健康を意識した企業の総務部門の来場も増加した。

社員の健康を管理する企業担当者も来場
AIを活用した認知症の早期予防システムを展示したアイトシステム(京都府福知山市)には、介護施設の経営陣が集まった。介護サービスを受ける人が、朝起きた時や薬を服薬した後にボタンを押す習慣を取り入れさせ、その情報から認知レベルの変化を発見するものだ。「アナログな手段だが発想としては最先端なので、来場者からは好反応が得られた」(安尾明弘代表)
体調変化を把握するためのサービスも注目を集めた。サイマックス(東京都文京区)は既存のトイレにセンサーを取り付けて尿分析を行い、体調管理と未病予防に活用する世界初のサービスを展示した。健康・ヘルスケア関連メーカーを中心に1日約250人と名刺交換をした。「高齢化に伴い、企業側は社員の健康を管理することが重要になっている」(浅倉大介さん)
3分で脳の健康度を測るシステムを展示したNeu(東京都千代田区)には医療・介護の関係者に加え、一般企業の来場者が集まった。社員の健康に寄与する経営について相談が寄せられた。「昨年よりも、脳分野への関心が高まっていると感じる」(青澤さおりさん)
マルタカ・パレス(東京都台東区)は、未病対策に必要なデータを統合・評価するシステムを展示した。病気になるまでの過程も把握することで、適切な対応策がわかるものだ。患者の囲い込みにつなげられると考えた薬局からの問い合わせが多かった。「医療費削減により競争が激しくなっており、集客のツールとして注目された」(相馬亮太さん)
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20代後半から出版社に勤務。中小企業向けの経営情報誌「COMPANYTANK」元編集長を経て、40歳でフリーに。2017年から国際イベントニュース編集部にも参加。趣味は麻雀と競馬。学生時代は雀荘で働き、腕を磨いた。

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2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。