オンラインで説明受け、リアルで体験する併用型が主流に @関西ロボットワールド
- 2021/11/17
- インテックス大阪, ロボットワールド, 製造・設計・ロボット
会期:2021年8月26日(木)・27日(金)
会場:インテックス大阪
主催:関西ロボットワールド実行委員会((一財)大阪国際経済振興センター、エグジビションオーガナイザーズ)
来場者数:7737人
構成展:第5回 サービスロボット展、第4回 産業用ロボット展
同時開催:オープンイノベーションEXPO
ロボット技術の展示会「関西 ロボットワールド」には、非接触サービスや協業先を探す企業が来場した。技術やデザイン、カスタマイズができる商材が多いため、リアル会場で体験したい需要がある。展示会や試着会で実物を見て、オンライン商談や動画で詳細を確認する方法が、一般化しているようだ。オンライン展示会だけでは集客や成約につながりにくいことから、今後もリアル展示会に出展すると答えた出展者が多かった。
デジタルサイネージや検温などのロボットを展示したTHK(東京都港区)には、コミュニケーションができるロボットを求めて、決裁者や異業種との協業先を探す人が訪れた。従来の営業は、訪問、オンライン、展示会、ショールームだったが、コロナ下でショールームを閉鎖し、動画を使ったオンライン営業と展示会の出展に注力する。コロナ以前と比べると展示会の来場者数は減ったがデメリットは感じていないという。以前は勉強目的などの決済権を持たない人も多かったが、コロナ下では1社1人に限られ、ある程度の役職を持つ人が訪れるので営業としては質が高まっているという。来場者の意識も高く、対面で実物を紹介できるため、今後も出展を続けると話した。
アシストスーツを出展したパワーアシストインターナショナル(和歌山県和歌山市)は、サイト運営と試着会を主軸に、オンライン営業に力を入れる。サイト運営ではSEO対策を強化し、Googleで検索すると上位に表示させることに成功した。試着会は希望企業に商品を郵送し、オンライン商談にて使用方法を紹介する。ブースの担当者は、「数値や視覚的な情報は伝えやすいが、どのように補助するのかは体験してもらうことが重要だ」と話した。
自走式デジタルサイネージを出展した吉忠マネキン(京都市)には、非接触の営業ツールを探す企業が集まった。新規顧客の開拓には、展示会とオンライン営業を活用する。展示会では協業先を探し、オンライン営業ではチャットボットを導入するなど、サイト運営を強化した。顧客の要望に応じて個別に対応する商材であるため、オンライン展示会よりもリアルの方が集客しやすいという。
多軸ロボットやドライブモーターを展示したハイウィン(神戸市)は、展示会を軸に営業を行う。コロナ以前は年間20回ほど出展しており、今後も精力的に取り組む方針だ。サイト運営やウェビナー開催、オンライン展示会への出展も行ったが、大きな成果にはつながらなかった。オンライン営業に加えて、実物に触れてもらうための方法を模索しているようだ。