業務効率化を図る製造業やメーカーが来場[口コミ]@TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア)前編

展示会名:TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア)2021
会期:2021年6月23日(水)~25日(金)
会場:東京ビッグサイト 青海展示場
主催:(一社)日本能率協会
出展者数:約500社
来場者数:1万770人
構成展示会:第39回 モーター技術展、第36回 電源システム展、第34回 EMC・ノイズ対策技術展、第30回 モーション・エンジニアリング展、第23回 熱設計・対策技術展、第14回 メカトロニクス制御技術展、第3回 部品設計・加工技術展、第2回 電子部品材料展、第1回非接触Tech、第1回 開発・設計DX
同時開催:INDUSTRY-FRONTIER 2021、交通インフラWEEK2021

 電気・機械関連の展示会「TECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア)」には、製造・エンジニア・商社・開発・メーカーなどが出展。製造業、電子機器や部品メーカー、商社が来場し、AIサービス、電源装置、非接触カメラなど業務効率化ができる商材に関心を寄せていた。コロナ下でも、問い合わせ件数や業界の動向には変化がないと話す出展者が多かった。一方で、大手企業や海外からの来場者が減り、前回の3万人に対して半数以下に落ち込んだ。リアル開催は2年ぶりで、オンラインとのハイブリットでの開催となった。


2日間で名刺交換したのは数十件

カネカ(東京都港区)

 熱材料の開発・提供などを行っており、この展示会には4回目の出展となる。2日間で名刺交換したのは数十件と例年よりも少ない。中国や韓国、台湾など海外からの来場者がターゲットだったが、新型コロナウイルスの影響でおらず、痛手だ。熱問題に取り組む技術者らが本来のターゲットだが、今回ブースに訪れるのは競合や調査、情報収集目的が多い。コロナ下でも需要が変化する業界ではないため、展示方法も変えなかったが、それが来場者減に表れているのかもしれない。


名刺交換数は想定よりも少ない

パナソニック システムネットワークス開発研究所(仙台市)

 無線通信、画像処理、パワーエレクトロニクス・エネルギーマネジメントなどの研究開発、製品開発をサポートしており、この展示会には5~6回出展している。今回は5G無線技術を駆使した設計ソリューションが好評だ。しかしターゲットとなる大手企業の来場が少ないのが残念だ。部品メーカーの売り込みが目立ち、意外なニーズも見当たらない。2日間の名刺交換数は想定よりも少ない。

 事業としては、コロナ下の初期には依頼件数は落ち込んだが、状況を静観していた企業が依頼を中断していただけで、今は回復しており、影響は小さいと感じている。


2日間で名刺交換枚数は約80枚

星和電機(京都府城陽市)

 産業用照明機器やノイズ対策製品を開発製造しており、この展示会には5~6回出展している。今回、磁界シールドシートを展示したところ、材料メーカー関係者の関心を集めた。ブースを訪れたのは、大手企業の下請けで見立てを行うメーカーが多いようだ。5Gや磁界の問題には現場担当者の方が明確な課題感を持っている。初日2日目合わせて80枚程度の名刺を交換でき、想定より悪くない。

 新型コロナの影響で言えば、問い合わせや顧客層に変化はないが、営業的な面ではリモートで成約まで完結させることに難しさを感じる。やはり対面で実物を見せることが強い業界だと感じる。


名刺交換数は2日間で100枚ほど

テクシオ・テクノロジー(横浜市)

 電子計測機器や電源装置を設計開発、製造販売しており、この展示会に出展するのは21回目だ。ブースには、電子機器、産業機器、電子部品などのメーカー、工学系の学生・教授、車載電装品メーカーなどが訪れ、今回は特に熱測定もできる直流安定化電源に関心を寄せていた。付随機能である熱測定器での現場の効率化やコロナ下に対応したリモートでの熱制御に取り組みたいという要望を抱えている。名刺交換数は例年より少なく、2日間で100枚ほどだ。

 新型コロナウイルスの影響としては、我が社同様、顧客側も対面での商談ができないことで新鮮な情報がつかみづらくなり、その分ウェブでの情報収集に力を入れる傾向が見られる。我が社では、HPで展示会の出展内容をまとめて足を運べない人にも周知するような動画コンテンツを配信し、擬似的な展示会を行う。効果の有無は不明だが、やれることをやるという意味で推し進めている。


名刺交換枚数は2日間で70枚ほど

エス・エッチ・ティ(大阪市)

 電子部品を製造販売しており、この展示会に出展するのは4回目だ。電流の変流器などを紹介し、メーカー関係者の関心を集めたが、例年よりも組立メーカーの来場が少なく、具体的な話に発展しづらい。メインターゲットは高周波対策をしたい大手企業だが、コロナ下のためか大手企業ほど来場がない。名刺交換したのは2日間で70枚ほどと想定よりも少ない。

 電子部品業界はトレンドに左右されるが、新型コロナの影響及ぶ業界ではない。ウェブ面談等は取り入れているが、ニーズとトレンドを読むことで変わりなく事業を進める。


大手企業の出展少なく、業界動向をつかみづらい

ニプロン(兵庫県尼崎市)

 スイッチング電源やノンストップ電源、その周辺機器などを開発、製造販売し、アフターサービスを提供しており、この展示会はほぼ毎回出展している。今回は2日間でリード数100ほどで、例年よりも圧倒的に少ない。ブースで紹介した中では、特にDINレール用電源に対する瞬停・停電の対策品が製造業関係者の関心を集めた。新型コロナウイルスに関係なく顕在化している課題だ。一方、今回は同業の大手企業の出展が少なく、動向がつかみづらい。

 コロナ下ではウェブ商談が増え、地方の顧客とつながりやすくなった。商材の魅力を伝えたり信頼を得る面での難しさは感じつつも、効率的で業務はしやすくなった。

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