環境に配慮した原料に関心集まるもコロナ下で来場者は半減[口コミ]@CITE JAPAN(化粧品産業技術展)前編

展示会名:第10回 CITE JAPAN 2021(化粧品産業技術展)
会期:2021年5月19日(水)~5月21日(金)
会場:パシフィコ横浜 展示ホール・アネックスホール・ノース
主催:日本化粧品原料協会連合会
出展者数:303社
来場者数:2万1239人

 隔年で開催され、化粧品の素材や技術が集まる展示会「CITE JAPAN」には、化粧品原料、容器・包材、化粧用具、香料、製造装置・測定装置、受託製造・分析・試験などが出展。化粧品メーカーの商品開発、製造、販売の担当者、商社などの関係者が来場した。天然由来、ナチュラル志向をキーワードに、マイクロプラスチックなどの環境問題に対応した、自然分解できる原料や代替原料などに関心が集まった。新型コロナウイルスの影響でメイクや日焼け止めの需要が減少し、化粧品業界全体が低迷していることもあり、来場者は前回の半数ほどに減った。


来場者数は減っても属性は例年通り

阪本薬品工業(大阪市)

 食品や化粧品材料、樹脂改質剤、難燃剤などの製造・販売をしており、この展示会に出展するのは5回目だ。毎回、化粧品の原料を展示している。主に天然原料を扱っているが、市場でも天然やナチュラルは1つのキーワードで、来場者の関心も高い。ブースにはターゲットであるスキンケア、メイク、ヘアケアなどの関係者がまんべんなく訪れる。例年に比べて来場者数はかなり減ったが、属性は変わりない。

 コロナ下での新たな取り組みとしては、ユーチューブチャンネルを開設した。しかし、集客につなげるのは難しく、再生数も伸びていない。コロナ前から海外展示会にも出展していたが、今は自社での出展はなく、現地の代理店が出展する程度だ。欧米にはある程度販路があるので、今後は東南アジアの市場を広げたい。化粧品の原料は、世界に比べてまだまだ品質の面で日本の方が高い。


手応えは例年の3分の1

横関油脂工業(茨城県北茨城市)

 加工油脂メーカーで、この展示会には10回以上出展している。食品や工業関係の展示会にも出展するが、化粧品関連はここだけだ。ブースには主に化粧品メーカの研究部門や購買部門の担当者が訪れた。想定以上の来場者数だが、例年よりは少ない。ほぼ関東圏からの来場で、関西や地方からの来場者がほとんどいない。名刺交換枚数も3分の1ほどで、手応えは例年の3分の1だ。

 来場者の需要は、天然、ナチュラル、サスティナブルといったキーワードにつながるもので、その傾向は年々高まっている。


名刺交換枚数は1日30~40件

クレオ(東京都中央区)

 食品工場向けの洗浄機器などを製造販売しているが、化粧品業界でも洗浄の需要があると考え、市場調査や新規顧客開拓を目的に今回初めてこの展示会に出展した。ターゲットは化粧品メーカーの現場担当者、製造した器具の洗浄を担当する人で、実際にそういった層がブースに訪れている。製造分野以外の人も、実機を見て興味を持ってくれた。実際に使用し、効果を感じてもらうことで、初めて購入につながるので、時間はかかる。名刺交換枚数は1日30~40件で、他の展示会と比較すると少し少ないが、手応えはまずまずだ。化粧品の工場では現状、人間による手洗いが主流だが、人手不足解消ために機械を導入したいという声が多かった。洗浄の機械化は業界の課題とも言えそうだ。


新しいチャンスとなる手応え全くなし

山本香料(大阪市)

 香料メーカーで、この展示会に出展するのは5回目だ。ブースには化粧品会社の技術職や製造・販売の担当者が多く訪れた。また仕入れ会社の関係者もいた。来場者の関心は、どんな香りが人気があるか、はやっているかだ。化粧品にとっても香りづけは大事な要素だ。一昔前は無香料が好まれたが、強めに香りを感じるものがトレンドになっている。製品のターゲットとなる年齢層やコンセプトによって変わるので、一概には言えない。意外なところでは、天然界に存在するオイルを人工的に再現したいという要望があった。この展示会は2年に一度で、前回は通路に人があふれるほどにぎわっていたが、今回は閑散としている。関東圏の来場者がほとんどで、関西や九州からの来場は全くなく、手応えもない。

 香料業界は、新型コロナの影響はほとんど受けていない。むしろステイホームの流れで、自宅でアロマキャンドルをたいて瞑想するなど需要は伸びている。コロナ下で、最終製品を販売する直営ショップの運営を始めた。マスクに香りを付加できるアロマシールが、徐々に知名度が上がり、売れ筋だ。


天然志向の来場者多い

大日本化成(大阪市)

 化粧品素材を製造販売しており、この展示会への出展は4回目だ。ターゲットは化粧品メーカーやOEMメーカーなどだが、ブースには幅広い層が来場している。化粧品メーカーの他、商社や情報収集が目的の企画会社関係者らもいた。体感だと、来場者は例年の半分ほどで、大阪からの来場者がいない。

 天然志向のものに来場者の関心は強くなっている。特に関心を集めたのはマイクロプラスチックに対応した素材だ。従来、化粧品原料にはプラスチックの成分が含まれるものが多く、我が社では、プラスチック成分が自然で分解する原料を開発した。同じような原料を展示するメーカーが今回は多数出展している。

 業界として新型コロナの影響はかなり受けている。特に日本の化粧品はインバウンド需要が多かったので、訪日外国人がいないと需要がない。また外出自粛で、日焼け止めやメイク関連の需要もかなり落ちている。

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