生産性向上させるAI技術に関心集まる[口コミ]@AI・人工知能EXPO 前編
会期:2021年4月7日(水)~9日(金)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:リード エグジビション ジャパン
出展者数:約270社
同時開催:第2回 ブロックチェーンEXPO 春、第1回 量子コンピューティングEXPO 春
AI関連の技術・サービスが集まる展示会「AI・人工知能EXPO」には、AI・アプリ・ソフトウエア開発、メディア、コンサルティング、家電メーカーなどが出展。ブロックチェーン、AI開発、製造業、カメラメーカー、自動車会社、警備会社などが来場した。生産性向上のため、属人化の作業をAIに置き換えることを検討している来場者も多く、AIを自動作成するプラットフォーム、教師データ作成サービスに関心を寄せていた。
新型コロナウイルスの影響でテレワークの普及によりデジタル化が進んだことや、ブロックチェーンの需要が増加したことで、多くの出展者から想定したより来場者が多いとの声が聞かれた。業界的にデジタル化をリードし、自社でウェビナーを開催する企業も多いが、展示会への出展効果を口にし、今後も展示会出展と自社ウェビナーを並行すると話す出展者が多かった。
ブース来場者は1日300人
ソホビービー(東京都台東区)
ウェブ開発をしており、製造業での検品、稼働分析、データ・画像分析ができるAIサービスをアピールした。職人技、匠の技といわれるような、個人に帰属する能力をデータ化し、AIに置き換えるもので、海苔の等級判定などに導入されている。
ブース来場者は1日100人を想定していたが、検品作業が発生する小売業や製造業の関係者が1日約300人訪れた。
1日の名刺交換は100件で、400人の来場者と話ができた
ブレインズコンサルティング(東京都中央区)
コンサルティング会社で、金融や官公庁以外の業界にサービスを提供した実績がある。今回はAIやITを利用したコンサルティングサービスを紹介した。ブースには製造業関係者らが訪れた。来場者の要望は、AIで需要予測をしたい、省力化して生産性を上げたいというものが多く、問い合わせは増えている。以前はチャットボットやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などバックオフィス業務に関するものが多かったが、今回は現場寄りの問い合わせが多い。
1日100人ほどと名刺を交換し、およそ400人と話をするなど、予想以上に来場者が多い。昨年の新型コロナ感染拡大下では、自社でオンラインセミナーを開催したが、新規獲得はほぼなかった。大量の新規顧客獲得には展示会の方がが効率的で、今後も出展し続ける。
予想以上に注目を集め、資料配布数は1900部
Matrix Flow(東京都台東区)
AIシステム開発を支援しており、展示会への出展自体が初めてだ。これまで新規獲得は口コミやHPの問合せのみだった。今回は、AI構築プラットフォームをアピールした。データ・サイエンティストが不要の自動生成AIで、デベロッパーや食品開発メーカーなどで採用されている。
ブースには主に金融関係者や製造業関係者らが訪れ、資料を1900部配布た。これは想定の8倍で、面談は300人ほどと行い、予想以上の注目を集めることができた。主催者からも、我が社のブースへの来場者が一番多いのではないかと言われた。
配布したチラシの数は5000枚
ギリア(東京都台東区)
ソフトウエアやシステムを企画開発しており、顧客の課題に合わせてシステムを提供する、コンサルティング的なサポート事例を紹介した。既存顧客はゼネコンや建機メーカー、教育サービス提供会社などだ。ブースにはDX導入したい、AIを活用したいという人が訪れ、5000枚のチラシを配布することができた。
昨年の新型コロナ感染拡大時には、企業の社員研修としての社内向けウェビナーを開催、大手企業からの需要があり好評だ。また、今回その参加者が複数人来場してくれた。今後はウェビナーからサービス受注につなげられるようにしたいが、新規獲得として企業の社内向けウェビナーと展示会出展を組み合わせていくつもりだ。