新型コロナウイルス対策に新たなニーズ[口コミ]@SPORTEC WEST 前編
- 2020/11/11
会期:2020年10月14日(水)~16日(金)
会場:インテックス大阪
主催:SPORTEC WEST実行委員会
出展社数:102社
来場者数:8624人
感染拡大対策アイテムの出展も増える
スポーツ・フィットネス産業の専門展示会「SPORTEC WEST」には、スポーツジムやフィットネススタジオ関連の設備やサービスが集まった。マスクを着けたまま非接触で顔認証と自動検温ができるシステムや、個人利用できるトレーニングルーム、検温と手指の消毒を1台でできる機器など、新型コロナウイルス対策のアイテムを出展する企業が増えた。
来場したのは、スポーツジムやフィットネススタジオなどの関係者が中心。全体の参加者は減少傾向で、特にリハビリなど医療・福祉施設の関係者の来場は少なかった。悩んだ末に出展を諦め、VTRに変更する企業もあった。会場内に設けられたカタログ展示コーナーは昨年より拡大され、利用する企業も増えていた。
新型コロナ感染症対策製品の出展増
TSO International(東京都新宿区)
出展社は102社と昨年に比べて減少。最終的には半減すると予測している。来場者も医療や福祉施設の関係者は少ないようだ。会場スペースも縮小している。申し込みのキャンセルもあった。出展をやめ、VTRに変更するところもあった。カタログのコーナーはもともとあったが、今回はここを利用する企業が増えた。
コロナ禍の中で、空間が密にならないよう、パーソナルジムなどを提案する出展社もいる。全体的な傾向としては、トレッドミルなどのエクササイズ中で飛沫が飛ばないよう、透明のフィルム等のパーテーションを置くのが、各社の標準仕様となっている。アルコール成分を含む消毒や清掃に使う製品など、コロナ対策のアイテムを出展する企業が増えたようだ。
エンドユーザーの声を直接聞くことができた
ダイカン(大阪市)
看板、サインなどを扱っており、今回初出展した。看板関連の展示会以外に出展するのが初めてのことだ。ブースに来場者はジムのオーナー、フィットネス関係の経営者ら。展示したのは、看板とプロモーションビデオが一体化したもので、人感センサーで反応し、映像が映し出される仕組みだ。特許を取得しており、来場者の興味関心を集めることができた。
LEDを使用し安全性が高い、ネオン管照明のように見える発光サインも注目された。実際に看板を使うユーザーと直接話ができて良かった。
大会を知らない人にも出会えた
ワールドマスターズゲームズ2021関西組織委員会
生涯スポーツの国際総合競技大会で、来年5月に開催予定の大会の告知のために出展した。ブースに来場したスポーツ業界の関係者の中にはこの大会を知らない人もいた。この大会にはスポーツ文化を地域に根付かせるという主旨がある。参加者は世界から集まるが、新型コロナの影響で半減する可能性や、延期も検討している。全員がPCR検査をしたとしても開催は難しい面があるかもしれない。
個包装の大判汗拭きシートが関心集める
THINKフィットネス(東京都江東区)
フィットネスクラブの経営、およびフィットネス機器や関連用品の輸入販売などを行っている。「SPORTEC」は東西ともに毎回出展している。展示したのは、トレーニング機材、サプリメントフーズなどで、今回はコロナ対策として、衛生面の対策商品も出展した。他人とシャワーを共有したくないという人向けの、個包装の超大判の汗拭きシートで、運動後に配ることができると好評だった。来場者は「目に見えて形のあるもの」「何か新しいもの」そして、安価なものを探しに来ていた。
来場者は、昨年に比べて半減していると感じるが、今後のフォローで新規の顧客につなげたい。
来場者減も真剣に何かを探す人が多い
プロティア・ジャパン(東京都中央区)
日本に上陸して15年になるトレーニングマシーンを展示した。トレーニングよりもリハビリ向けに知られている。今回は4台のマシーンをガラス板の仕切りで組み合わせ、省スペースでソーシャルディスタンスを保ちながら、飛沫防止ができる提案をした。
来場者はかなり減ったと感じるが、目的なく訪れる人も少なかった。真剣に何かを求めている人が多い。