雑貨・文具・ファッション・美容・インテリア・食器の総合展示会「ライフスタイルWeek」には、ホテルや飲食店、百貨店、ECサイトの関係者が来場した。近視を予防する眼鏡や職人の手作りグラス、樹脂製のテーブルといった、生活に密着した商材が注目を集めた。一方で、獣害対策や不法投棄の防止策として、センサーカメラに関心を寄せる来場者もいた。新型コロナウイルスの影響下での開催だったが、予想よりも多くの来場者を集めた出展者が目立った。

　近視を予防する、子ども用の眼鏡を展示したクリア電子（東京都新宿区）には、海外に輸出を希望するECサイトの運営者が来場した。姿勢のゆがみや距離、部屋の暗さをAIが感知して、振動とアラームで知らせる機能が好評だ。「小学生のパソコン使用率が上がり、視力低下を予防したい需要が増えた。プログラミングスクールでも導入された」（ブース担当者）

　樹脂製のテーブルを展示したWOOD ERA（東京都西東京市）には、ホテルや飲食店の関係者が訪れた。テーブルとして使用するほか、インテリアとして高級感を演出できると注目が集まった。「不動産のモデルルームに置いたことで人気が出た。展示会では予想以上の来場者数で、初日は手が回らなかった」（牧文義代表）

　センサーカメラと暗視カメラを展示した阪神交易（大阪市）には、ECサイトやマリーナの関係者が集まった。センサーカメラは獣害対策や不法投棄の防止策として、暗視カメラは夜間のアウトドアや警察の業務で需要がある。「例年と比べて、ECサイトを運営する来場者が目立った。販路を拡大する機会として、売り上げにつなげたい」（森本登士代表）

　飲み物を注ぐと、動物が浮かびあげるグラスを展示したアイワ工業（愛知県半田市）には、雑貨屋や百貨店の関係者が1000人来場した。職人の手作業により自在に変形できるので、オリジナル製品として利用したい需要があった。「百貨店や自動車メーカーから、ノベルティとして活用したいと相談を受けた」（榊原和彦代表）