肉料理を扱う企業が集まる展示会「ミートフードEXPO / 焼肉ビジネスフェア」には、飲食店やホテル、図書館、介護施設の関係者が訪れた。感染症対策として、空気清浄機が付いたテーブルや自走で配膳するロボットといった非接触サービスに注目が集まった。目新しい商材を求める来場者は、ラベルにイラストで特徴を表示したワインや、焼肉に最適な米に関心を寄せていた。アルコールを含む試飲や試食が盛況で、会場内には肉を焼くにおいが充満していた。

　空気清浄機が付いたテーブルを展示したトラストワン（東京都千代田区）には、飲食店やホテルの関係者が来場した。パーテーションを使用せずに感染症対策ができることや、簡単にメンテナンスができることが好評だった。「ホテルや飲食業界以外の企業から、電源ケーブルを追加して会議用に導入したいという反応があった」 （畝川隆広さん）

　自走で配膳するロボットを展示した日本システムプロジェクト（東京都新宿区）には、飲食店、図書館、介護施設の関係者が集まった。ロボットが移動するレールを調整できるので、どんな店舗でも活用できる点が注目された。「飲食店の配膳を想定していたが、図書館の書籍や介護施設の除菌道具を運搬したい需要があった」（長谷川洋一さん）

　ラベルに特徴をイラスト表示したワインを展示したフィラディス（横浜市）には、飲食店やホテルの関係者が訪れた。イラストでワインの味や特徴を理解できるので、ワインの知識がなくても楽しめると関心を集めた。「イラスト化したことで、焼肉店や居酒屋といった、カジュアルな店舗で需要が伸びている」（萩原祥治郎さん）

　焼肉に最適な米を展示したナオイ（埼玉県蕨市）には、焼肉や居酒屋といった飲食店が集まった。法人がギフトとして利用する事例や、料理に合わせて米の種類を変えたい需要が増えた。「従来は法人向けに提供していたが、今後は一般消費者に向けて、ECサイトで販売を検討している」（入谷貴輝さん）