アジア最大級の工作機械見本市[口コミ]@JIMTOF2018 後編

出展者の口コミ、前編はコチラ


EV車の需要増で製造業の変化感じた

タカハシキカイ(新潟県小千谷市)

 自動車部品を製造するための加工機器を提供する。1100人ほどを集客できた。自動車業界の来場者が多く、中でも自動車部品メーカーが多かった。前回よりも海外からの来場者の姿が目立った。中国、韓国、欧州系が中心で、インドから来た人も。海外の来場者は自動車業界だけでなく家電、通信系と幅広い。短時間でいかにたくさん加工できるか、量産に着目する来場者が多かった。

 前回より来場者数が増え、最終日もかなりの人出。ハイブリッドやEV車の需要増で、製造業の勢力図が大きく変わる過渡期で関心が高まっているのだろう。


自動車部品の下請け零細企業目立つ

静岡鐵工所(静岡市)

 工作機械の製造販売を手掛ける。製造業全般、部品加工、治工具、金型など加工メーカーはもちろん、学校・公的機関など満遍なく来場。自動車部品の3次請け、4次請けといった従業員10人以下の零細企業の来場が目立った。人手不足解消などが背景にあるようだ。

 目立ったのは外国人で、中国、ロシア、韓国、米国人をブースで接客した。海外での受注実績がないため、要望に応えることができないのがもどかしかった。海外の規格・基準を満たす製品の開発の必要性を感じた。

 用意したパンフレット1000部がなくなり、昨年のブース来場者700人より、かなり増えた印象だ。


品質管理に対する意識の高まり感じた

中村製作所(東京都品川区)

 あらゆる製造業の人に今のニーズを聞ける貴重な場。中でも製造現場で働く作業員に現場目線の話を聞けたのが良かった。家電関連、プリント基板を組み込んだ製造メーカーなどの来場も目立った。

 例年は来場者のピークは土曜日だが、今回は月曜日も変わらないくらいの人がいた。最近は日本メーカーの品質管理の不祥事が相次いでおり、管理を徹底しようという風潮を感じる。全体的にブースデザインがより洗練され、各社が装飾にも力を入れている気がする。


東欧からの来場者目立った

小池酸素工業(東京都墨田区)

 溶接や切断機器の製造販売を手掛ける。10小間で出展し、約1300人がブースに来た。ターゲットは造船をはじめ、建築、鉄骨、橋梁(きょうりょう)、製缶などの業界で、狙い通りの業種の人との出会いが多く満足。

 来場者で目立ったのは外国人で、東欧の人も多かった。欧州の企業はハンガリー、ポーランド、チェコ、スロバキアなど東欧に生産拠点を持つケースが多い。製造工場で働く人たちが視察に訪れていた。工業系の学生や教授なども来場した。

 人気があったのは、バーチャル世界で溶接を体験できる溶接技能訓練VRシステムだ。大手造船メーカーが新入社員研修用に導入した実績もある。

出展者が挙げた競合展示会
メカトロテックジャパン
2019年10月23日(水)~26日(土)
@ポートメッセなごや
主催:ニュースダイジェスト社

機械要素技術展
2019年2月6日(水)~8日(金)
@東京ビッグサイト
主催:リード エグジビション ジャパン

国際ウエルディングショー
2020年4月(予定)
@大阪
主催:一般社団法人日本溶接協会 産報出版

ドイツエッセン溶接フェア
※4年に一度、前回2017年9月25日(月)~29(金)

インターモールド
2019年4月17日(水)~20日(土)
@東京ビッグサイト青海展示場
主催:一般社団法人日本金型工業会

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