テレワークの普及でネットワーク保守や個室ブースに関心集まる[口コミ]@Interop Tokyo 前編

展示会名:Interop Tokyo 2021(インターロップ)
会期:2021年4月14日(水)~16日(金)
オンライン会期:2021年4月19日(月)~23日(金)
オンラインカンファレンス:2021年6月9日(水)~23日(水)
会場:幕張メッセ 国際展示場4~7
主催:Interop Tokyo 実行委員会(ナノオプト・メディア)
来場者数:3万7707人
同時開催:デジタルサイネージ ジャパン 2021、ロケーション ビジネス ジャパン 2021、APPS JAPAN 2021

 インターネット技術の展示会「Interop(インターロップ)」には、各種ITサービス、通信機器メーカー、映像機器メーカー、デジタルサイネージなどが出展。サービスプロバイダや販売代理店の他、幅広い業界の関係者が集まった。テレワークの普及もあり、来場者はネットワークの保守やオンライン会議システム、個室ブースなどに関心を寄せていた。

 新型コロナウイルスの影響で、リアル展示会の来場者は前回の4分の1ほどにまで減少し、来場者数の減少を嘆く出展者と、具体的な課題を持ち熱心な来場者が多いと話す出展者が入り混じった。昨年は初めてオンラインのみで開催されたが、今年はリアルとオンライン展示会、オンラインカンファレンスの3部で構成された。


来場者数は少ないが本当に関心のある人しかいない

JAPANNEXT(東京都千代田区)

 液晶モニターを製造・販売しており、新規顧客開拓のためにこの展示会に初めて出展した。サイネージのコンテンツを作り、それに付随して液晶モニターを購入する会社がターゲットとなる。

 ブースにはサイネージ関連会社の来場が多く、携帯電話の店舗といった実際に液晶モニターを使っている人や専門性の高い人が目立った。全体的な来場者数は少ないが、本当に関心のある人しか来ていないのはいい点だ。率直な手応えとしてはまずまずだ。有望なターゲット層と出会えており、大口の契約にもつながりやすいと感じている。


展示会はリアルの出会いの場として大事

メディアエッジ(神戸市)

 映像配信機器やシステムの開発、製造販売、保守をしており、この展示会には10回以上出展している。例年は既存顧客の来場が多かったが、今回は商材やきっかけを見つけたいという人が増えたようだ。デジタルサイネージを応用したいなど、次の展開を考えている人が多い。来場者数自体は少ないが、新規の来場者は多い。例年ブースには販売店が顧客を連れて訪れ、この場で紹介するというケースが目立っていたが、今年は販売店の来場は少なく、エンドユーザーに近い人が単独で来場することが多かった。名刺交換したのは2日で50枚ほどで、これには情報交換などが目的の人はいないので、実のある枚数だ。

 来場者からは、既に持っているデジタルサイネージを利用してプラスアルファで何かができないかという要望も多かった。2年ぶりの出展だが、来場者に直接説明できるのは有意義で手応えを感じた。やはり展示会は、リアルの出会いの場として大事なのだと再認識した。会期前は、来場者が少ないのではと危惧したが、それは杞憂に終わった。熱意を持った来場者が多かった。また、会期中新型コロナの影響で来場できない地方の顧客にZoomを利用して、展示物を紹介する試みも初めてした。日々の営業でもカタログや資料だけでは説明しきれない部分を、うまく動画を使って説明できるようになった。


交換した名刺の数は例年の半分以下

メインテクノロジー(東京都港区)

 通信用計測器の開発や輸入販売、技術サポートをしており、この展示会には10回以上出展している。今回はキャリアやネットワーク機器メーカーをターゲットとするネットワークの測定器を展示した。ブースにはターゲット以外に、プロバイダーやネットワークのインテグレータらが訪れた。来場者は6割ほど減っていて、名刺交換枚数も例年の半分以下だ。

 新型コロナの影響でネットワークの需要自体は増えている。ネットワークを増強したい来場者も多く、出展者自体の業績は総じていいと思う。手応え自体は悪くない。オンライン展示会への出展はしていない。アメリカの本社でオンライン展示会に出たようだが、あまり意味はなかったと聞いた。オンラインブースにお金をかけるくらいなら、自社のホームページにお金をかけたり、直接顧客にオンラインで連絡して商品を紹介した方が効果がある。


名刺交換は1日平均で30枚

ティービーリンクジャパン(東京都港区)

 ネットワーク機器を製造、販売しており、この展示会に出展するのは3回目だ。過去2回は、数社がまとめられたパビリオン内に小さなブースで出展し、単独は今回が初めてだ。今回はビジネスネットワーク向けソリューションを紹介した。コスト意識の高い人がターゲットで、一般的なセキュリティレベルで運用したいという人が興味を示してくれる。

 ブースには、自社における課題の解決策を探す一般企業や宿泊施設、学校などが訪れた。特に地方とつながりのあるシステムインテグレーターが多く来場した。価格帯が、地方の企業や各種施設の需要と合致するようだ。来場者は3分の1になったと聞いたが、体感的には単独出展した分、かなりの手応えを感じている。名刺交換は1日平均で30枚だ。

 オンライン展示会は、デジタル系のものに出展したが、出展したグレードだと来場者とチャットもできず、運営側から昨日は1000人以上来ていたと言われても、何の実感も効果もなかった。来場者とチャットができる上のグレードで出展した企業からは、オンラインミーティングの予約時間に来ない人も多く、厳しかったと聞いた。リアルの展示会は、わざわざ時間を割いて来る分、真剣に見て回る人が多く、オンラインの方は、暇な時間に見る人が多い印象だ。


例年と変わらず有効なリードは2日間で100件ほど

ネットワンネクスト(東京都千代田区)

 ICT機器の仕入、販売・レンタル、保守業務を行っており、この展示会に出展するのは2回目だ。キャリアやインテグレータといったサービスプロバイダーがメインターゲットだ。実際、ブースにはターゲット以外に、業界を問わずさまざまな人が来た。ネットワークの保守という点では、業界問わず使用されているため、どの業界にもマッチする。来場者の需要はICT機器を保守によって長寿命にしたいということ。新型コロナ下で重要性が再認識されている印象がある。

 今回は情報収集目的の人よりも、本当に課題を抱え真剣に解決策を探している人が多い。全体の来場者数は少ないが、名刺交換はしっかりでき、有効なリード数でいえば例年と変わらない。リードは2日間で100件ほどだ。

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