販促・マーケティングに関わる商材を集めた「JapanマーケティングWeek」には、幅広い業界から個人や中小企業が集まった。インサイドセールスの強化、オンラインプロモーションを始めたい需要が多く、自社でノウハウを持たない農業・漁業や製造業、建設業から関心が寄せられた。従来は5万〜6万人が来場するが、緊急事態宣言の発令で1万人台に留まった。

　営業担当者のeラーニングを展示したビジネスコンサルタント（東京都千代田区）には、さまざまな業界からオンラインで営業する企業が訪れた。ツールとコンサルサービスを合わせて、総合的に営業支援ができる点に関心が集まった。「インサイドセールスを行うが、リードの獲得は展示会などを利用しないと厳しい現状だ」（新井澄人さん）

　営業支援サービスを展示したアイドマ・ホールディングス（東京都豊島区）には、農業・漁業、製造業、食品、物流が集まった。営業の仕組みを整えたい、ツールは導入したが営業が軌道に乗らないという相談が多かった。「今注目されるインサイドセールスを支援できるのが強みだ。100件以上の商談を獲得でき、手応えを感じた」（篠原黎さん）

　共有メールの見落としを予防するシステムを展示したラクス（東京都渋谷区）には、テレワークで部下の勤務状況を把握したい管理職が来場した。従来は個人メールで対応していた情報を、共有メールへ切り替えを進める企業から注目された。「名刺交換は1日あたり100件を超え、具体的な話に進めそうだ」（矢﨑澪さん）

　スマートフォンアプリへの広告配信サービスを展示したジオロジック（東京都渋谷区）には、店舗ビジネスの経営者、不動産の関係者が訪れた。チラシからウェブ広告へ移行したい来場者が多く、チラシデータをそのまま利用できる点が関心を集めた。「営業プロセスを可視化したところリード獲得につながり、商談件数が6倍に増えた」（堤賢吾さん）