出展一回で売り上げ数千万円 狙いは中国、香港宝飾展の前哨戦 @ジャパンジュエリーフェア
▲栄光真珠は海外売り上げが6割を超える
ジャパンジュエリーフェア2018
会期:8/28~30
会場:東京ビッグサイト東5、6
主催:UBMジャパン、(一社)日本ジュエリー協会
中国相手の出展社が好調 香港宝飾展の前哨戦
『ジャパンジュエリーフェア』
国内で開催される主要な宝飾系展示会の中では、規模としては小さい。9月に香港で開かれるジュエリーフェアの前哨戦と捉える関係者が多く、香港で他のバイヤーが買う前に、良い商品に先べんをつけておきたいバイヤーが多く来場する。
主催のUBM(東京都千代田区)が中国から招待しているバイヤーもいる。来場者数が多い展示会ではないが、2~4小間で出展する平均的な規模の出展企業でも、会期中に3000万~6000万の売り上げ目標を掲げ、各社ともほぼ毎回達成していると答えた。商談会としての機能を果たしている展示会だ。
真珠加工の栄光真珠(三重県津市)は日本で4、5回、香港で4回の展示会に出展する。年商の半分を展示会で売り、海外売り上げ比率は6~7割だ。今回は日本の来場者が少なかったという。「夏の暑さの影響で宝飾店の売れ行きが悪く、買い控えているバイヤーが多いようだ」(大神直高社長)
望月宝飾(山梨県甲府市は)、赤珊瑚とエメラルドが主力の宝飾品加工会社だ。赤と緑は中国人が好む色で、5年前から中国人向けの商売に切り替えている。売り上げの85%は中国人バイヤーだという。
ブースでは、スマホで本国にいる顧客と喋りながら商品を選別するバイヤーの姿が多数見られた。顧客が気に入ればwechatpayやalipayで入金させ、その後すぐに商品を購入するのだ。1回の展示会で数千万円を売り上げるという。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。
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