中食の需要増で、冷凍食品や包装が好調 @FABEX(ファベックス)
- 2021/6/15
- FABEX(ファベックス), 東京ビッグサイト(東京国際展示場), 食品・飲料
会期:2021年4月21日(水)~23日(金)
会場:東京ビッグサイト 青海A・B
主催:日本食糧新聞社
出展者数:480社
来場者数:26457人
出展者層:惣菜・弁当・調理済食品、素材・食品・生鮮、食品機械、店舗機器、トレイ・パック、パッケージ
来場者層:総合スーパー、コンビニエンスストア、デパート・百貨店、生協、通販、業務用食品卸、商社、食品メーカー
同時開催:第18回 デザート・スイーツ&ベーカリー展、第9回食品&飲料・OEMマッチングEXPO
中食・外食業界の展示会「FABEX(ファベックス)」には、メーカーや卸業者、飲食店から、オーナーや商品企画、開発の担当者が訪れた。新型コロナウイルスの影響で中食の需要が高まり、新商品のアイデアを求める来場者が多かった。健康食品や冷凍食品のほか、環境に配慮したストローやパッケージ、キッチンシステムに関心が集まった。例年よりも来場者数は少ないが、確度が高く、商談の内容が濃いと話す出展者が多かった。
プロテイン高配合のパフを展示した粉由(大阪府藤井寺市)には、外食業界から商品企画や開発の担当者、社長らが訪れた。使い切れる小さいサイズで展開したところ、サラダやアイス、ヨーグルトのトッピングに活用できるとして注目を集めた。「健康志向や大豆ミートの盛り上がりもあり、食感を楽しみながらプロテインを摂取できる点が好評だった」(碓村多由代表)
冷凍ぶなしめじを展示したミスズライフ(長野県上水内郡)には、メーカーや卸業者から代表、課長、部長が多く来場した。家庭で冷凍食品の需要が増加する中、来場者の多くは、商品開発のアイデアが足りないことに課題を感じていた。「別のブースの食材と組み合わせて、その場で料理を作り提案をした。積極的に声をかけ、共同開発ができそうな企業と出会えた」(石川進之介さん)
環境に配慮した包装資材を展示した江戸川物産(愛知県春日井市)には、コスト削減を目指す外資材の卸業者、外食、カフェ、レストランが集まった。石油由来のプラスチック製に替わる、バイオマス製のストローやテイクアウト需要に対応するパッケージが注目された。「1日100人と名刺交換ができ、2~3割と具体的な話ができそうだ」(上野光宣さん)
ドイツ製のデリバリー専用キッチン設備、ゴーストキッチンを展示したエレクター(東京都目黒区)には、新事業としてデリバリーの導入を検討する、飲食店のオーナーが集まった。ダクトが不要で、調理器がカセット式なので、メニューの変更が容易にできる点が注目された。「1日目は5件の見積もり依頼があり、2日目に成約するなど出展効果を感じた」(向山勇樹さん)