京都開催らしい伝統技術を活用したノベルティに注目が集まる[口コミ]@京都インターナショナル・ギフト・ショー 前編
- 2021/5/9
- みやこめっせ(京都市勧業館), ギフト・雑貨・文具, ビジネスガイド社, 家具・インテリア, 東京インターナショナル・ギフト・ショー
会期:2021年3月10日(水)・11日(木)
会場:みやこめっせ 3F・1F・B1F A面展示場
主催:ビジネスガイド社
出展者数:418社
併催:京都知恵産業フェア、WAZA博
衣食住のシーンで活用できるギフト、OEM商材などが集まった展示会「京都インターナショナル・ギフト・ショー」には、百貨店、小売店、ホテル、インテリア、ECサイトの関係者が集まった。伝統技術や日本文化を反映した商材が展示され、バイヤーやノベルティを扱う業者、海外販路をもつECサイトの担当者らが香や盆栽に関心を寄せていた。また、ノベルティになる商材として、コーヒー、マスク付帯グッズにも注目が集まった。主催のビジネスガイド社(東京都台東区)によれば、緊急事態宣言下で東京での開催時に来場できなかった人の参加が多かったという。
1日に35人ほどと名刺交換、手応え感じた
INCENSE KITCHEN(京都府宇治市)
今回が初出展となる。出展の目的は、菓子木型で作るお菓子のようなお香の販路拡大と、お香づくり体験の紹介だ。主にインテリア関係の卸業者がブースを訪れ、伏見稲荷神社の「鳥居をかたどったものを作れるか?」「ホテルのロビーで使用するオリジナルの香りを作れるか?」といったOEMに関する問い合わせがあった。
1日に35人ほどと名刺交換ができた。2日間で約70人だ。多くの人の目に留まり、好評で満足している。
京都でも東京でも手応えを得られた
洛景工房(京都市)
伝統産業に関わる人たちと作り上げた革性の財布を紹介した。京都での「ギフト・ショー」は初出展となる。東京には出展しており、京都と東京のどちらも反応がよく、多くの人がブースを訪れた。
商品の色の呼び名は『すんずり川床』『くちなしの色衣』などで、2021年1月に特許も取得できた。新型コロナウイルスの影響で苦戦してきたが、クラウドファンディングに挑戦し、700万円を超える金額が集まった。
バイヤーやECサイト関係者が来場
便利堂(京都市)
創業135年の印刷会社で「ギフト・ショー」には初めて出展する。夏に向けた文房具を展示した。日常の中にアートを取り入れるをテーマにした商品で、40代以降をターゲットにしており、商品に共感してくれるバイヤーを探している。「色がきれい」「美術品のよう」などの声が聞かれた。
ブースには百貨店や雑貨店のバイヤー、これからECサイトを立ち上げる予定の人が来場した。この時点で50~60人と名刺交換をした。予想以上に来場者数だと感じる。
独立系のネット販売と話ができた
林呉服店(福井県鯖江市)
今回が初出展となる呉服店で、小物の1つとして取り扱っている、メイドイン鯖江の老眼を紹介した。ターゲットは40代以降のおしゃれを楽しむ人だ。ブースには雑貨店、着物の問屋、着物の小売業、仏壇を扱う業者らが来場し、好評だった。大手ではなく独立系のネット販売関係者と話ができた。
クラウドファンディングや催事への誘いがあった
takenaka kinsai(京都市)
加工を施しており、この展示会には初めて出展した。薄膜干渉という現象を生かし、焼いた箔を牛革に貼って経年変化を楽しめる財布を展示した。
来場者からは好評で、ECサイト関係者が多く訪れた。クラウドファンディングの誘いもあり、百貨店の企画担当者からは催事の誘いもあった。
1日に50~60人に試飲してもらう
NPO法人里山倶楽部(大阪府松原市)
竹炭焙煎コーヒーを作っている。道の駅などでも販売しており、販路拡大のために出展した。『コーヒー1杯でできる里山保全』をテーマにかかげ、コーヒー1杯で18分間のCO2をなかったことにできる。1杯150円の売上の10%を竹炭づくりに還元するもので、ノベルティや企業のPR商品として使ってもらいたい。
ブースには環境に配慮した商品を探すECサイト関係者やバイヤーらが訪れた。食品の中では日持ちがする点も評価された。1日に50~60人に試飲をしてもらい、「セミオーダーは可能か」「会社のロゴを入れたオリジナル商品をつくれるか」などの問い合わせもあった。