出展者の口コミ、前編はこちら

樹脂やプラスチック系素材を扱う企業の関係者が多数来場　　名刺交換は1日20～30枚

フォトロン（東京都千代田区）　

　ハイスピードカメラや赤外線カメラなどを開発、製造しており、出展は4回目になる。溶接の温度を可視化して作業を定量化することができるような特殊カメラを展示した。

　ブース来場者は、樹脂やプラスチック系の素材を扱っている企業が多い。自動車や自動車部品メーカーとつながりたかったが、少なかった。意外な要望としては、建築・土木の関係者から、ビル壁面のひび割れなどをカメラでチェックできないかと相談を受けた。未開拓の市場だが、これから検討したい。名刺交換の目標は会期で130枚。実際は1日20～30枚で、目標には届きそうもない。

自動車関連以外のターゲット層の来場少なく期待外れ　大手メーカーがあまりいない

かがつう（東京都中央区）　

　照明器具、情報通信、精密電子部品などを製造・販売しており、今回が2回目の出展になる。独自プレス加工による軽量・高性能のヒートシンクを展示した。来場者は製造業が中心で、自動車関連も多い。ターゲットとしていた、半導体や通信機器関連はあまり来ていない。

　昨年よりも来場者が3～4割は減っている印象で、大手メーカーの関係者があまりいない。大手との取引を期待していただけに残念だ。名刺交換は最終日は多めだが、1日20枚ほど。

メーカーの研究開発部門や生産部門の担当者が来場　来場者かなり少ない

アロニクス（東京都大田区）

　高周波を利用した機器の輸入・販売を行っている。大田区の補助金が受けられたので初出展した。金属に非接触で自己発熱できる高周波誘導加熱の機器を展示した。もっとも多い顧客は自動車業界だ。

　主に自動車・自動車部品・半導体メーカーなどの、研究開発や生産部門の担当者が訪れた。おおむねターゲット通りで、名刺交換は1日20枚ほど。この展示会は例年3万人弱が来場すると聞いていたので、来場者数はかなり少なく感じる。

当社が得意とするコストダウンの課題を抱えた来場者多い　手応えは例年通り

ウエストワン（東京都港区）

　5回目の出展で、高強度・軽量化のための部材を展示した。海洋に投棄され自然分解されず半永久的に残る微小なマイクロプラスチックは社会問題になっている。その代替素材も展示した。包装・容器資材をバイオプラスチックにしたいという声は昨年よりも増えた。

　自動車、産業機器・OA機器などさまざまな業界の人が来場したが、自動車関連とOA機器関連の来場者は昨年に比べて激減した。職種では研究開発部門の担当者が多い。来場者の要望はコストダウンしながらの軽量化。名刺交換は例年300～400枚で、今年はそれに少し届かない程度だ。全体的には予想していたより良かった、手応えは例年通り。今回は専門的な人といい話ができた。

昨年よりも多くの人とコンタクトできた　課題を持って来場する人が増えた

ステラ（東京都品川区）

　スプリングの材料、機械、プリント基板関連機材の販売などを行っており、出展は5回目だ。今回は高強度ワイヤーやメッキ線と成形・切削加工品、および各種加工機、測定機などを展示した。

　ブース来場者は、製造業を中心にさまざまな業界の人で、研究者の姿もあるが、生産部門の担当者が多い。来場者の需要や課題は、自社製品をよくしたい、自社工場を働きやすくしたいというようにさまざまだ。昨年よりもコンタクトできている数は多く、手応えはいい。課題を持って来場する人が増えた印象だ。名刺交換は1日30枚ほど。