集客対策や感染症対策ツールを探す来場者多数[口コミ]@住宅・ビル・施設 Week 前編
- 2021/2/5
会期:2020年12月2日(水)~12月4日(金)
会場:東京ビッグサイト 南展示棟
主催:リード エグジビション ジャパン
出展者数:380社
来場者数:1万5911人
建築業界の専門展「住宅・ビル・施設Week」には、高機能建材や住宅・ビル向けIoT設備、リノベーション技術、防犯・防災設備などが出展し、建築の設計や工事、管理、運用に携わる幅広い業界関係者が訪れた。不動産の関係者は、来店者数が減ったテナントに対し感染症や集客対策として提案するための商材に、管理・運用の担当者は、感染症対策や外壁を点検するITツールに関心を寄せていた。他の展示会が中止となり、新たな営業機会を求めて出展した企業も多かった。
物件オーナーの来場なく期待外れ
CBIT(東京都千代田区)
ソフトウエアを開発しており、初開催される「不動産テックEXPO」にリードの集客力を見込んで初めて出展した。物件オーナーと不動産管理会社向けの2種類のアプリを展示した。自社物件の稼働状況などをアプリ上で確認できるのが特徴だ。
ブースには不動産管理会社やデベロッパーなどが訪れた。ターゲットである物件オーナーは全くおらず、手応えとしては厳しい。来年出展するかどうかは分からない。知名度を上げるために出展したわけではなく、実利を求めていただけに期待外れな結果となった。
予想以上の来場者数で手応えあり
信越ビー・アイ・ビー(長野県長野市)
太陽光・温水ヒーターなど太陽熱利用の工事を行っており、2回目の出展となる。ドイツ製品を中心に輸入販売しており、薪ボイラーをアピールした。ブースには新しい設備や建材を探す、設計士や工務店、また商社が訪れた。昨年は自治体関係者が、地域の山の間伐材をどう有効活用するかという観点でかなり来場していたが、今回は今のところ2件のみだ。
意外な要望としては、建材メーカーから、新型コロナの影響で海外に仕入れに行かれないので、我が社のドイツ製品を扱いたいと言われたことだ。今回は予想よりも来場者は多い印象で、手応えはある。名刺交換したのは3日で50枚ほどだ。
リード1000件獲得に満足
CLUE(東京都品川区)
2回目の出展となるドローンアプリメーカーだ。今回はボタンひとつでドローンを自動操縦し、建物の屋根や外壁を点検するアプリを展示した。ターゲットである工務店の多くの人と出会え、不動産管理会社もいた。見込み通りに集客できており、1000件ほどのリードを獲得でき、満足している。注目度の高さを感じる。
見積の依頼は2社
東鉄工業(東京都新宿区)
鉄道関連工事を行っており、環境事業部として壁面緑化をPRするため初出展した。工務店や設計士らのほか、都庁などの自治体関係者や商社も来場した。おおむねターゲット通りだが、意外なところでは、葬儀社から葬儀場を壁面緑化したいとの声ももらった。
見積もりを依頼されているのが2社、交換した名刺は3日間で100枚ほどで、ある程度手応えを感じる。来年も出展するかどうか、これからフォローしてどれだけつながるか次第だ。
名刺交換した枚数は100枚ほど
クリーンテックス・ジャパン(神戸市)
玄関マットを製造・販売する。初出展の今回は、オーダーのタイルカーペットを展示した。デザイン系の設計会社や住宅メーカーを中心に、建設会社などが幅広く訪れた。我が社は小ロットからつくれるのが強みなので、きっと需要があると思っている。今のところ手応えは分からない。名刺交換した枚数は100枚ほど、フォローしてみて初めて答えが出るだろう。