来場者のメインは 技術者・経営者[口コミ]@オートモーティブワールド 前編

展示会名:オートモーティブワールド
会期:2019年1月16日(水)~18日(金)
会場:東京ビッグサイト
主催:リード エグジビション ジャパン
出展者数:1002社
来場者数:11万6244人
併催:ウェアラブルEXPO、スマート工場EXPO、ロボデックス-ロボット開発・活用展

 「ネプコンジャパン」から派生して2009年に1回目が開催され、自動車業界の先端技術が一堂に会する展示会。近年の自動車業界の重要キーワード「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアサービス、電動化のそれぞれの頭文字)に関する技術が多数展示された。来場者は自動車メーカー、自動車部品メーカー、二輪車メーカー、バス・トラックメーカー、建機メーカーの技術者・経営者が中心。出展者からは「ネプコンジャパンよりも明らかに来場者が多い」との声が多数あった。

EV車の部品製造のヒント得た

浜名湖電装(静岡県湖西市)

 デンソーグループの一社。来場者は、ハイブリッドやEV車などに対応できる自動車部品や、省燃費につながる部品を求めている。自動車部品のトレンドは小型化、軽量化。我々の巻き線技術は、コイルを半分にし、限られた面積で多く巻くことができる。


車載の通信機器PRできた

アバゴ・テクノロジー(東京都目黒区)

 本社は米国。車載半導体を製造している。特に車載のイーサネット(LANに使われている通信規格)など、コミュニケーション用の半導体を手がける。

 自動運転技術やコネクテッドカーの車載部品が増えると、さまざまなセンサーデータがリンクするネットワークが求められる。以前は10メガくらいだったが、今後は100メガは必要で、外部とつながるイーサネットが主流になる。

 日本での実績はまだまだだが、今年我が社が作ったイーサネットの規格が組み込まれた一部の国産車が販売される。


展示会を通じ紹介客増

TOP(福井県越前市)

 以前は家庭用エアコンや室外機など、家電に使われるモーターを主軸にしていたが、製造拠点の海外シフトに伴い、徐々に車載分野を増やしている。前は営業をかけるのが当たり前だったが、ここに出て紹介客が増えた。

 お客のニーズは基本的に高性能、省スペース、コンパクト。一方で機能よりもコストを重視する人もいる。今回はモーター導入にあたり、ランニングコストだけでなくイニシャルコストをどれだけ下げられるかを気にする人が非常に多かった。以前から材料を安くしたいという風潮はあったが、初期投資まで抑えたいという声を多数もらったのは初めてだ。


自動車向け基盤のニーズが拡大

クラボウ(大阪市)

 我々の顧客はほとんどが基盤メーカー。新たに声が掛かる業界のほとんどがスマホ、車載、LED。中でも車載は一昔前に比べて10倍以上に増えた。自動車の市場は本当に巨大化している。

 車載用基盤に関しては、一つの基盤デザインができたら、10年くらいのスパンで同じものが使われる傾向がある。3~4車種のエアコン基盤が全部同じだったり、高級車の基盤が数年後にミドルクラスの車に流用されるケースも多々ある。


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