業務効率化や健康経営に関心集まる[口コミ]@総務・人事・経理Week 前編
会期:2021年4月7日(水)~9日(金)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟
主催:リード エグジビション ジャパン
構成展:第16回 オフィスセキュリティEXPO、第15回 オフィス防災EXPO、第11回 オフィスサービス EXPO、第9回 HR EXPO(人事労務・教育・採用)、第8回 働き方改革EXPO、第6回 会計・財務EXPO、第4回 福利厚生EXPO、第2回 法務・知財EXPO、第1回 広報・IR EXPO
総務・人事・経理などのバックオフィス業務の展示会「総務・人事・経理 Week」には、企業や官公庁、病院などの管理部門に向け、テレワーク支援や人事管理システム、採用支援、健康経営、広報などに関する製品やサービスが出展した。働き方改革への意識の高まりを背景に、オフィス環境の改善、業務効率化やテレワークなどに課題を抱える管理部門の担当者や経営者らが来場し、健康器具やITツール、ペーパーレス化のシステムや防災の商材に関心を寄せていた。
しっかり話をした上で交換した名刺が1日30枚
日都産業(東京都杉並区)
遊具メーカーで、展示会には10年ぶりに出展する。公園などの遊具を作っており、メインターゲットは自治体だが、民間にも売り込みたいと考え出展した。2、3年前からオフィス向け商材を開発し始めたので、今回はぶら下がり健康器や上体伸ばしなどの器具を紹介した。
『健康経営』という文字に目が留まってブースを訪れたのは、業種は問わず、大手が多いようだ。社員の健康維持に対する需要は年々増えている。今まで通販で購入し使用していた簡易的なものを、本格的な機器に替えたいとの声も聞かれた。しっかり話をした上で交換した名刺が1日30枚ほどで、今後につながりそうな案件もあり、成果はあったと思っている。
交換した名刺の枚数も手応えも、前回の半分
マークアイ(東京都港区)
商標関連サービスを提供しており、この展示会に出展するのは2回目だ。ブースには大手から中小までさまざまな企業の知財、法務、総務などの担当者が訪れた。昨年の9月の開催時と比べると、今回の方が来場者が少なく、中小企業の割合が高い。前回が幕張メッセ開催でワンフロアだと人が流動しやすく、今回が東京ビッグサイトで2フロアに分かれて回遊しにくいのかもしれない。
来場者の需要としては、新型コロナウイルスの影響によるDXの導入や、さらにデジタル化を進めて、アウトソーシングを増やしたいという需要も多い。我が社は特許取得の手続きや侵害対応など、アウトソーシングもできるのが強みだ。名刺交換したのは今のところ70~80枚で、前回の半分だ。今回は電子契約関連の出展者が多く、来場者の関心もそちらに向いていて、来場者の需要とのずれも感じた。手応えは前回よりも半減というところだ。
ブース来場者数は新型コロナ以前と比べて遜色なし
まいにち(大阪府岸和田市)
災害用携帯トイレを製造販売しており、この展示会には10回以上出展している。ブースには主に企業の経営者や総務担当者らが訪れた。また未発表の新製品も展示したので、それを見に既存顧客も訪れた。大手から中小までまんべんなく来ているが、今回は飲食関係者が少ないようだ。設備や施設を管理する企業からは既にある備蓄品を入れ替えたいなどの話があった。
来場者が関心を示したのは、トイレ×アートの『アートトワレ』だ。アートが描かれた箱の中に、凝固剤と排便袋が入っており、普段は飾っておくことができ、緊急時や災害時にはすぐ使える。ブース来場者数は、新型コロナ以前と比較しても遜色ない。多くの来場者と話ができ、引き合いの相談も多数もらった。いつでもトイレ問題はついて回るので、よりよいものを提案できればと考えている。
出展費用に見合うだけの手応えあり
コネクティ(東京都新宿区)
ウェブシステムやクラウド開発、サポートサービスを提供しており、認知拡大と顧客獲得のためにこの展示会に初出展した。ターゲットは広報やIR関連で、今回はその層と出会うことができた。まんべんなくあらゆる業種の人が来ており、規模は中小企業が多い。
自社の認知拡大やPRに課題を感じる来場者が多く、課題は見えているが、その解決策を見つけている企業は少なかった。新型コロナの影響で、ウェブ集客だけでなく、接客もしたいという問い合わせが増えている。名刺交換枚数は1日平均50枚ほどで、出展費用に見合うだけの手応えを感じている。
新型コロナ以前より、自社のオンラインセミナーは行っていたが、回数は増えた。ウェビナーの集客で数百単位のリードは獲得できるが、参加者のフィードバックがなくどのような課題感があるのかは不明瞭だ。リアルの方が課題感を持っている人が多く、温度感もその場でつかめるのがリアルのメリットだ。
次につながる人が多く、高い期待度
GEクリエイティブ(名古屋市)
ソフトウェア開発会社で、この展示会に出展するのは2回目だ。勤怠システムを紹介したので、主に企業の総務担当者がブースを訪れた。我が社は勤怠管理システムでは後発で、従来製品を向上させているため、興味を持ってもらいやすい。展示会では大手企業に出会えるのがメリットで、1万人以上のアルバイトを抱える飲食店チェーンの関係者が関心を示してくれた。来場者の課題としては、アルバイトのシフト管理を自動化したいというものが多く、運送業関係者の姿もあった。
また今回は商談スペースを設けたこともあり、しっかり座った形で10~20分と話すことができた。多くの来場者が課題を持って来場していることを実感した。次のアポイントにつながる人が多く、前回よりも期待度は高い。率直な手応えとしては、よかったの一言に尽きる。名刺交換は1日に40~50枚だ。