展示会名:HCJ
会期:2019年2月19日(火)~22日(金)
会場:東京ビッグサイト東1~7
主催:(一社)日本能率協会他
出展者数:1184社
来場者数:6万7171人
構成展:国際ホテル・レストラン・ショー、フード・ケータリングショー、厨房設備機器展
併催展:オリジナル商品開発WEEK、インバウンドマーケットEXPO、山の恵みマッチング

 ホテル、旅館などの「国際ホテル・レストラン・ショー」、給食や中食の「フード・ケータリングショー」、厨房・フードサービスの「厨房設備機器展」の3展を同時開催した「HCJ」。宿泊施設の関係者やメーカーなどが多く来場し、来場者数は前回から約6000人増加の6万7171人に上った。新築ホテルの供給が続くなか、人手不足の解消につながる運営支援システムや、外国人から求められるキャッシュレス決済の対応サービスを探す人が多かった。


「HCJ」に活気戻った

桐井陶器産業(岐阜県瑞浪市)

 和・洋陶器、輸入食器の企画販売をしている。10年くらい前にこの展示会に出していたが、来場者が減る傾向があったため出展をやめていた。再び盛り上がっていると聞き、久々に出展した。1日100人くらいがブースに来た。確かに来場者が増えた印象で、海外からの来場者も明らかに増えた。

 来場者の多くはホテルやレストランの料理長やシェフなどだ。特に興味をもってくれたのは、鮮やかな色で染めた皿だった。


エクセルで顧客管理が中心

クリップサイト(千葉市)

 宿泊施設向けのシステム開発。来場者はホテル関係と、ホテル向け商材メーカーが半々。国がIT補助金でシステム入れ替えを推奨しており、需要は高まっている。まだエクセルで管理する宿泊施設が多い。


かき氷のニーズ増

池永鉄工(大阪市)

 毎回、主力製品のかき氷機を展示している。かき氷のメリットは、利益率が高く新規参入しやすいこと。サイドメニューとして導入する飲食店が増えている。人手不足の昨今、アルバイトでも簡単に扱える製品が現場で重宝されている。


カプセルニーズの需要増

コトブキシーティング(東京都千代田区)

 今回はホテル運営企業のオーナーや現場の担当者が多く来場していた。これまで1小間で出していたが、4回目にして初めて6小間で出展したところ、かなり反響があった。

 今、カプセルホテルの需要が伸びていて建設ラッシュだ。インバウンド(外国人観光客)が増えた分、延べ宿泊日数は増えている。稼働率が低下した宴会場のフロアをカプセルホテルにするなど、建物の1フロアだけをカプセルホテルに転用する動きもある。通常のホテルよりも宿泊料の単価は下がるがベッド数が増えるので、十分に利益が出る。女性専用のカプセルホテルなど、多様化が進んでいる。


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