テイクアウト用商品や「密」解消包材に注目が集まる[口コミ]@ファベックス関西 前編

展示会名:FABEX 関西 2020
会期:2020年10月28日(水)~30日(金)
会場:インテックス大阪  1・2号館
主催:日本食糧新聞社
出展者数・小間数:314社・431小間
構成展:第8回 ファベックス 関西 2020、第8回 関西 デザート・スイーツ&ベーカリー展、第4回 地域食品ブランドフェア、第3回 カフェ&ドリンクショー 関西 2020

 業務用の「食」に焦点を当てた展示会「FABEX関西」には、食品や調味料、容器・包装、厨房機械などのメーカーや、生鮮食材生産者、食品卸売業、輸入商社などが出展した。中食や外食、小売業、卸売業、商社、メーカーの関係者が来場し、テイクアウトやデリバリーなどでも味や食感が落ちない商品、またレジ待ちの「密」を解消するための包材などが注目を集めた。

 主催の日本食料新聞社(東京都中央区)によると、東京と名古屋での開催が中止や延期となったため、関西に初出展する企業がいるなど、例年と異なる顔ぶれになった。


500~600人ほどが来場、補助金の案内ができた

#元気いただきますプロジェクト事務局(農林水産省:東京都千代田区)

 新型コロナウイルス感染症の影響で行先を失っている、国産食材を食べて応援しようという「#元気いただきますプロジェクト」をアピールした。ブースには3日間で500~600人ほどが訪れた。主に補助金の対象となる飲食店で、補助金の仕組みを知らない人が多く、認知度がまだ低かった。他に食品メーカーや商社などの関係者が来場し、特に商社の人からはプロジェクトを評価する声をもらった。


新商材に関心集まる

井上石灰工業(高知県南国市)

 創業130年の石灰の会社で、肥料・農薬メーカーとして石灰で果樹用の殺菌剤を作ってきた。地域活性化につなげようと、付加価値の高い作物を作ろうと生産者として新規参入した。今回は、開発した新品種ミニトマト『乙女の涙スウィーティア』を紹介した。「FABEX」には昨年東京での開催に出展したが、関西で出るのは初めてだ。

 ブースを訪れた飲食店や商社の関係者は1日150~160人ほどで、「見た目が唐辛子のようだ」「確かに甘い」「面白いね」などと、興味を持ってもらえた。


3日間で200~300人と名刺交換できた

KKI(愛知県西春日井郡)

 主にパン用包材を取り扱っている。来店客がセルフで会計・包装まで済ませることができる「テイクアウトトレーバッグ」を展示した。関西の展示会を中心に出展しているが、今回はこれまでよりも反響がいい。来場したのはスーパー、百貨店、果物店、お団子店、冷凍食品会社、パン店などの関係者で、3日間で200~300人と名刺交換ができた。

 以前からある商材だが、今回は予想以上に注目された。元々従業員がパンを袋詰めする労働力と時間を削減できないかという要望をもとに開発した包材だ。人手不足の解消とともに、レジでの待ち時間や渋滞を解消することにつながり、店舗にも客にもメリットがある。また、新型コロナの影響で、客自身で包装することへの関心が高まったこともあるようだ。


展示会は新規顧客との出会いの場

レオン自動機(栃木県宇都宮市)

 包あん機など食品製造機械のメーカーで、毎年出展しており、今回が8回目になる。食品の小売店や業務用食材の取扱業者向けに、機械を訴求して認知度を上げることが目的だ。食材を探す目的の来場者が多いが、そこに新規顧客を見込んで提案している。1日約100社ほどのさまざまな業種向けにPRができた。

 4月から展示会が開催されず、今年度で初めての出展だ。昨年の来場者数の約4万人と比べると少ないが、それでも出展するのは、展示会が新規顧客と出会う場だからだ。初日が約8000人の来場者ということで、例年に比べて少ないものの、この非常時にもかかわらず多くの人が来てくれていると思う。初めての来場者も6割くらいいるので、前向きに捉えている。

 新型コロナ感染症対策としては、商談ブースにアクリル板とフェイスシールドを用意した。最初は試食についての対応は出展者任せでバラバラだった。そのため、初日は試食を食べながら歩く来場者がいた。2日目からはそのようなことはなくなった。将来につながる展示会の開催のためにも、個々に配慮や対策に取り組んでいかなければならないと思う。


1日に約90人と名刺交換

オールラウンドティーカンパニー(東京都渋谷区)

 アメリカ・サンフランシスコにある紅茶やハーブティーの「Mighty Leaf」の正規日本代理店だ。東京開催の「FABEX」には出展したことはあるが、関西は初出展だ。来場したのはカフェや飲食店の関係者で、1日に90人ほどと名刺交換ができた。トレンドは、ノンカフェインのハーブティーだ。試飲した来場者の食いつきはいいが、ビジネスにつながるかどうかは不透明。東京に比べて、出展者数も来場者数も少ない。


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